やっぱりEV怖いな…2022年にポルトガル沖にて発生した約4,000台を載せた船の火災事故→原因はポルシェEVと判明!アウディやポルシェなど累計1万台以上にリコール!

2022年に約4,000台もの高級車/高額車を載せた船が燃えるという衝撃的な火災事故から2年が経過し、遂に進展が!

2022年2月16日の午前9時半ごろ、ポルトガル・アゾレス諸島沖にて、ポルシェやランボルギーニ、ベントレーといったフォルクスワーゲングループの高級車/高額車を積んだパナマ船籍の自動車運搬船フェリシティエースから火災が発生したという事故から2年以上が経過しました。

この火災事故について、海外メディア・ブルームバーグが、火災発生の原因はポルシェのピュアEVモデルだったと主張する2件の訴訟問題に直面。

ブルームバーグは、裁判所の広報担当者からの話として、訴訟の一つは、日本の船舶運航会社である商船三井や、破壊された自動車運搬船の保険会社の一つであるアリアンツSEを含む数人の原告によって起こされたと報じています。


ポルシェEV(おそらくタイカン)が火災発生の原因と主張

伝えられるところによると、この訴訟は2023年に提起されましたが、2回目の訴訟に関連した調停交渉のため一時停止。

しかし、和解が合意されなかった場合、2つの訴訟はさらに進むことが予想され、原告らは、火災原因はポルシェのピュアEVモデル(おそらくはタイカン)にあるリチウムイオンバッテリーから発生したと主張していて、さらにポルシェ含むフォルクスワーゲングループは、電気自動車の輸送の危険性や安全に輸送するために必要な注意事項について通知していなかったと主張しています。

幸いにして、船に乗っていたスタッフは全員救出に成功

本件について、フォルクスワーゲンはこれらの訴訟の存在を認めましたが、この件についてはそれ以上のコメントを拒否。

この火災の問題については、ポルトガル海軍が炎上する船から乗組員22人の救出に着手しましたが、火災の影響でどうすることも出来なかった船は車両と共に漂流したものの、幸いにして船に乗っていた乗組員は全員無事だったと報告されています。

ちなみに、この火災による被害総額は約5億ドル(日本円に換算して約740億円)と云われています。

フェリシティエースで運ばれていた車両を改めておさらい

約4,000台の車両が船とともに沈み、その中には他の車両よりも特別な限定モデルも含まれていたり、新車以外の中古車両も含まれています。

おさらいも兼ねてになりますが、内訳としては以下の通り。

◇アウディ:1994台

◇ポルシェ:1147台(EVのタイカンが出火原因といわれている)

◇フォルクスワーゲン:561台

◇ベントレー:189台

◇ランボルギーニ:85台(アヴェンタドール・ウルティメの15台分も含む)

◇ブガッティ:3台

◇(1996年式)ホンダ・プレリュードSiR

◇(1977年式)ランドローバー・サンタナ

◇(2007年式)BMW 750i

◇(2015年式)フォード・マスタング

◇フェント・トラクター:12 台

◇(2019年)ミニ・カントリーマン 等

以上の通りとなりますが、これら燃えた車両について、フォルクスワーゲングループは、燃えた分の車両を全て再生産・出荷したのかは不明で、一方でフォルクスワーゲングループとは異なる中古車両についても、どのように対応したのかも不明なままとなっています。

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