トヨタ新型プリウスが「納車された当初の不満」は1年経過してどうなった?「シートの乗降り性」「メーターの見づらさ」「圧迫感のあるデジタルインナーミラー」等

新型プリウスが納車されて1年が経過しての印象の変化は?

2023年2月に私に納車されて1年以上が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型プリウス(Toyota New Prius, 60系)2.0L HEV Z[2WD]。

今回は、本モデルが納車された当初に感じていた不満が、1年経過して変化したかどうか?をチェックしていきたいと思います。

納車された当初は「使いづらい」「見づらい」などと思っていたことも、1年使い続けると「意外と悪くない」「実は結構考えられていて使いやすかった」と変化することもあれば、「1年経過しても使いづらいままだった」と思うこともあるため、そういった変化の有無も含めて見ていきましょう。


助手席や後席の乗降り性の低さは、1年経過しても評価は変わらなかった

まずは、新型プリウスの乗降り性について。

これは身長の高さや体格などによって大きく異なるので一概には言えないのですが、少なからず身長182センチの私が1年間使用してきた結果、「助手席や後席の乗降りが低い」という印象は変わらずでした。

運転席に関しては、シート位置の上下調整が可能なシートハイトアジャスターが搭載されているため、天井とのクリアランスも設けられるので、そこまで窮屈に感じないのですが、助手席はシートハイトアジャスターが設けられていない上に、元々車高も天井も低いので、どうしても姿勢が窮屈になってしまいます。

これは助手席だけでなく後席も同様で、まだ助手席はシートを後方までスライドすれば何とか乗降りできるのですが、後席はシートスライドやシートハイトアジャスターも装備されていないですし、更にはクーペのようにルーフが下っていくため、天井もより低くなって乗降り性としては最悪レベル。

基本的には小柄な方が乗降りするため、もしくはエマージェンシー用のスペース用と考えていますが、あくまでも個人的な感想としては、プリウスは2シータースポーツカーのような車という認識だと思っています。

デジタルインナーミラーに映る後続車の圧迫感は、納車された当初から変わらない

続いてプリウスのデジタルインナーミラーを見ていきましょう。

SUVやミニバンなど、様々な車種でも採用されているデジタルインナーミラーですが、車高高めの車に搭載されるデジタルインナーミラーだと、搭載される角度によるものなのか、後続車両との距離感はそこまで違和感は感じないものの、プリウスになると搭載位置が低いからなのか、後続車両との距離感がかなり近く感じ、加えて圧迫感も強め。

この点は、毎回乗る度に感じていて、特に信号待ちで停車しているときの後続との距離感は、私だけでなく日常使いしている妻も「近いなぁ…」と常々思っているようです。

なおプリウスのデジタルインナーミラーは、投影する前後と上下、角度を変更することが可能ですが、最も遠い位置で設定してこれだけ圧迫感がありますし、左右後方を確認するゆとりもないのは、デジタルインナーミラーの特性を上手く活かしきれておらずちょっと残念です。

2ページ目:新世代コネクティッドナビやメーターの見づらさ問題は?