どうやらZ世代は手引き式ハンドブレーキを知らないらしい。自動車学校でも電動パーキングブレーキが主流となり、足踏み式も何れ絶滅危惧種に?
まさかWR-Vやヤリス、フェアレディZ(RZ34)のハンドブレーキを知らない世代が存在するとは…
直近の新車・新型車において、積極的に採用されるようになった電動パーキングブレーキ[EPB]+オートブレーキホールド[ABH]機能。
車を購入する際の決め手の一つにもなっており、自動車系YouTubeのインプレッション動画においても、「足踏み式パーキングブレーキはダメ」「手引き式ハンドブレーキはダメ」「電動パーキングブレーキ[EPB]はグッド」といった形で評価しているものもあり、現代の車は電動パーキングブレーキが搭載されていてこそ当たり前のような流れになりつつあります。
こうした評価がある一方で、国内自動車情報誌ベストカーさんの報道によると、最近のZ世代は手引き式ハンドブレーキの存在自体を知らない?と取り上げています。
※Z世代とは・・・1995年から2009年、または1990年代後半から2010年、あるいは1998年から2007年に生まれた世代を指すようです
AT限定免許を取得する割合は「70%以上」
ハンドブレーキや電動パーキングブレーキ、足踏み式パーキングブレーキなどの前に、そもそもここ2~3年で自動車学校(教習所)にて免許を取得した方の何割がMT免許もしくはAT限定免許を取得したのかが気になる所。
警察庁交通局運転免許課の「令和4年中の都道府県別指定自動車教習所の卒業者数」によると、普通免許を取得した1,176,433人のうち、857,153人がAT限定免許であることがわかり、つまりはAT限定免許の割合は約73%とかなり高め(ファインモータースクールより引用)。
更に、その前の年となる令和3年中の普通免許合格者1,231,297人のうち、AT限定免許を取得した人は874,662人とのことで、割合にすると約71%であることから、年々AT限定免許を取得する割合が増えていることがわかります。
AT限定免許を取得しても、後々MT免許を取得することも可能
こうしたことから、そもそもMT(マニュアルトランスミッション)を取得する割合が徐々に減っていることがわかりますが、実際に車を運転していくなかで、「マニュアルトランスミッションのスポーツカーも運転してみたい」という想いから、後々自動車学校に通ってAT限定解除する方も僅かながらにいらっしゃるそうです。
私もMT免許を取得して、AT車を中心に運転してきましたが、ここ最近は国産スポーツカーブームにより、ホンダ新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)や、日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)、更にトヨタ新型GRスープラ(Toyota New GR Supra)などから6速MTモデルがラインナップされているため、こうしたスポーツモデルに影響され、シビックタイプR(FL5)を購入。
MTでありながらも、電動パーキングブレーキも搭載されたちょっと珍しいモデル
本モデルに関しては、6速MTモデルでありながらも、手引き式ハンドブレーキや足踏み式パーキングブレーキでもなく、電動パーキングブレーキ+オートブレーキホールド機能が備わっている珍しい個体のため、使い勝手としてはセミATに近いものがあります。
この他にも、フェアレディZ(RZ34)の9速ATモデルを購入しましたが、こちらは最近のモデルではあまり搭載されていない手引き式ハンドブレーキを装備。
トヨタ・ヤリス/GR86/GRヤリスやスバルBRZ、ホンダ新型WR-Vなど、搭載されるモデルに限りがあるわけですが、どうやらベストカーさんの報道によると、この手引き式ハンドブレーキの存在自体を知らない人も多ければ、「サイドを引く」といった言葉さえも死語になりつつあるとのこと。