トヨタ新型プリウスは何かと丁度良い車だが…?「プリウスミサイル」と揶揄されながらも安全装備は最高レベル!機能性は「このクラスで過剰」と言っても良いレベル

そもそもプリウスはCセグメントのハッチバック!そこまで高級感や過剰な装備内容を求めるモノではないと考えている

2023年2月に私に納車されて1年1か月以上が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型プリウス(Toyota  New Prius, 60系)2.0L HEV Zグレード[2WD]。

前回は、本モデルのガソリン代総額(維持費)を公開しましたが、今回は本モデルの立ち位置や装備内容のバランス、そして一部世間が感じている新型プリウスについて見ていきたいと思います。

特に後者においては、「プリウス=東池袋自動車暴走死傷事故」のイメージがかなり強い印象で、新型が登場しても未だ「プリウスミサイル」「プリウスには気を付けろ!突っ込まれるぞ」といったネガティブなイメージが定着したままとなっているようです。


どんなに見た目の印象が変化しても、「プリウス=危険車輛」というネガティブイメージが一部には染み付いている模様

まずは世間の新型プリウスに対するイメージについて。

60系にフルモデルチェンジしたことで、これまでのプリウスのイメージを大きく変えるハンマーヘッドのフロントマスクや、近未来的でトヨタのアイコンにもなっているセンター直結式となる一文字LEDテールランプ。

そして全高を大幅に落とし込んでスポーティカーに見立てるスタイルなど、その一つ一つが大幅に進化していますし、予防安全装備Toytoa Safety Senseも新世代を採用しているため、追突事故やアクセルとブレーキの踏み間違いなども対策済。

プリウスのイメージが悪くなっているのは、プリウスのドライバーが主

ただ、これだけ大幅なイメチェンをしたとしても、一部SNSでのプリウスに対するイメージは、「何をどう変化させてもプリウスはプリウスであり、プリウスミサイルのイメージは変わらない」といった投稿も見られたり。

一度定着してしまったマイナスイメージをプラスに変えることは中々に難しいため、トヨタとしてもプリウスのイメージを変えるためには、今後じっくりと時間をかけて機能面や安全装備面を改善していく以外は難しいと思いますし、何よりもプリウスのイメージが悪くなっているのは、車が問題なのではなく、一部のドライバーの技術によるものなので、ドライバーが常日頃から安全運転を意識していれば、よりイメージは良い方向へと進むのではないかと考えています。

プリウスではかなり攻めている19インチタイヤアルミホイール

続いては、プリウスにそこまでの装備が必要?と思わせるポイントを見ていきましょう。

まずは、2.0L HEVモデルより標準装備されている19インチタイヤアルミホイール。

60系では、これまでのプリウスのイメージを払拭するため、若者向けのスポーティなスタイルに加え、足もとのタイヤホイールも大口径化することで若返りさせる狙いがあるのでは?と推測しますが、一方で懸念されるのはタイヤの維持費。

短期売買もしくは車検までに乗り換える方、そこまで距離を乗らない方からすると、タイヤホイールの交換費用はそこまで気にしなくても良いとは思いますが、タイヤサイズが195/50R19インチで、ホイールサイズが19インチ×6.5Jとかなり特殊なサイズ感になるため、特に長距離を乗られる方にとってはタイヤ代は大きな出費になると思うんですね。

特に最近の新車・新型車は、コンパクトカーでも17インチ~18インチタイヤホイールを装着するため、何もプリウスに限った話ではありません(しかもモデルによってはミシュランを履かせているものも!)。

あくまで一例だが、プリウスの19インチタイヤを新品にて購入する約17万円

ちなみにプリウスに履かせているのは、ヨコハマ製ブルーアースGT(Yokohama Bluearth GT)で、販売店にもよるとは思いますが、楽天市場でも4本セットで170,280円(税込み)と中々に高額。

ここにスタッドレスタイヤホイールなども加味されてくると、価格帯次第では合計30万円ほどになってくると思いますし、Cセグメントハッチバックという立ち位置でありながらも、決して安価に済ませることのできない車だと思っています。

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