豪ホンダが「3度目」となるオデッセイ/シビック/NSX/アコードなど約5万台の大量リコール!日本でも燃料ポンプの不具合の恐れ?マセラティMC20やBMW7シリーズ等にもリコール

オーストラリアでは、通算3度目となる燃料ポンプに関するリコール

ホンダのオーストラリア法人が、通算3回目となる燃料ポンプ関連の大規模リコールを届け出。

対象となるモデルは、2017年~2020年に製造されたシビック(Honda Civic, FKシリーズ)/CR-V/HR-V/ジャズ(Jazz)/シティ(City)/シビックタイプR(New Civic Type R, FK8)/NSX/オデッセイ(Odyssey)/アコード(Accord)の9車種・計52,051台とのこと。

なお不具合内容としては、燃料ポンプが動作を停止すると、エンジンの始動が停止したり、走行中にエンジンが停止する恐れがあるとのことで、これにより、後続からの追突事故の危険性が高まり、車両内の乗員や他の道路利用者に重傷を負わせる危険性があるとして国土交通省にリコールを届け出ています。

オーストラリアでは5万台超え!世界規模で見ると450万台を超える模様

ちなみに今回のリコールですが、オーストラリア向けだけで5万台を突破していますが、世界規模で見ると450万台以上の大規模リコールになる恐れがあるとのことで、おそらくは近日中に日本市場向けの個体も同じ内容で届け出されると予想されます。

リコール通知日:2024年4月2日

製造元:ホンダ

対象モデル:シビック/CR-V/HR-V/ジャズ/シティ/シビックタイプR/NSX/オデッセイ/アコード

対象期間:2017年~2020年

対象台数:52,051台

なお参考までに、ホンダの燃料ポンプ系のリコールは、直近だとアメリカ市場向けとして販売されたシビック/HR-V/オデッセイなどが挙げられ、累計260万台を超えるほどの大規模リコールとなっています。

ちなみに、このときの不具合内容としては、低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)において成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって燃料により膨潤して変形することがあるとのこと。

そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとしてリコールを届け出ています。


最悪の場合、リアアクスルシャフトが脱落する恐れアリ!

続いて、マセラティのハイパフォーマンスモデルとなるMC20の1車種・計229台に珍しいリコール。

不具合内容としては、リアアクスルシャフトにおいて、接続部に使用するシールガスケットの設計が不適切なため、駆動トルクが激しく変動するような状況の際、接続部内部のシールガスケットが回転方向にわずかにずれ動くことがあるとのこと。

そのため、接続部のボルトに負荷がかかり、最悪の場合、そのボルトが折損して脱落するおそれがあるとしてリコールを届け出ています。

対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故や不具合は起きておらず、本国からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数]

[MC20]
・7BA-MC30/ZAMBMRAB0P0409914~ZAMBX24J000406542/令和3年9月14日~令和5年3月3日/229台

改善措置として、全車両、シールガスケットを対策品に変更したリアアクスルシャフトに交換し、また取付ボルトを新品に交換するリコール作業を実施するとのことです。

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