色々云われているが…ホンダ新型N-BOX Customターボ(JF5)の完成度も満足度も総じて高い!デリカミニやムーヴキャンバスも所有するオーナーが注目している点は?

新型N-BOXは実際に乗って良い意味で気付くことが多い

2023年10月に私に納車されて6か月以上が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型N-BOXカスタム・ターボ(Honda New N-BOX Custom Turbo, JF5)[2WD]。

前回のブログでは、本モデルを半年間所有してのリアルな維持費(ガソリン代/保険代/洗車・コーティング代/駐車場代など)を細かく算出しましたが、今回は、競合モデルとなる三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)や、ダイハツ新型ムーヴキャンバス(Daihatsu New Move Canbus)と比較して、優れているポイントを見ていきたいと思います。

3台とも同時に所有するオーナーだからこそ感じるポイントや、発表後から色々と言われながらも「やっぱりN-BOXこそ軽自動車の王者」と言われるだけの完成度と満足度の高さ、実際に乗ってわかる大きな違いなどをいくつか見ていきましょう。


N-BOXの乗り心地については、カタメとマイルドの中間的なところで絶妙

まずは、N-BOXの乗り心地について。

これは前回のブログでもお伝えしている通りで、他に所有するデリカミニやムーヴキャンバスに比べると、カタメとマイルドの丁度中間的な味付けで、15インチのタイヤアルミホイールを装着しているときでも、14インチのスタッドレスタイヤホイールを装着しているときでも同様。

新型N-BOXでは、フロントのアライメントをトーイン方向に変更していて、それ以外のダンパーやブッシュ、バネなどは先代からの流用。

前後ブッシュの締結方法を適正化することで、人が乗っている状態を想定して取り付けることにより、乗り味がしなやかで不快な振動、ショックなどを抑えていることを考えると、ここまで緻密に計算されながらも、その計算された乗り味が自分好みにチューニングされているのも良きところ。

あとは、N-BOXのサスペンションアームの角度が先代から垂直に近い状態へと変更されているとの情報もあり、コーナリングでの安定性が向上していることはもちろんなのですが、直進安定性に関しても、他に所有するデリカミニやムーヴキャンバスよりも安定しているのもグッドポイント。
※先代N-BOX(JF3/JF4)は、八の字に近い足回りでコーナリングに力を入れていた

軽自動車という限られた条件のなかで、細いタイヤ幅と狭い設置面積、コンパクトでありながらも背高いトールワゴンという不安定な要素を多数持ちながらも、実際に高速道路にて3台乗り比べてみてもN-BOXが最も安定的だったと考えています(あくまでも個人の感想です)。

軽トールワゴンながらも、着座位置が一番低く感じるのは新型N-BOX

続いては、新型N-BOXの運転席のシートポジションや着座位置の高さについて。

N-BOXやデリカミニ、ムーヴキャンバスの運転席のシートポジションを合わせる際に、何れもシートハイトアジャスターは一番下まで下げているのですが(座高が高いので…)、シート位置を一番低いところまで下げたところで着座位置が最も低く感じるのがN-BOXなんですね。

これは運転時のアイポイントの高さでも同じことが言えるのですが、3台をそれぞれ運転してみて「最も軽トールワゴンらしからぬ視点」を持つのがN-BOXであり、最もアイポイントが高いのはデリカミニ、そしてその中間がムーヴキャンバスという並び。

シートポジションを一番下まで下げることで、着座位置が一番低く感じるから重心位置も低くなる?というわけではないと思いますが、N-BOXに関してはコンパクトカーやBセグメントSUVのヴェゼル(New Vezel)やWR-Vの運転席に座っているような感覚になることも。

こればかりは実際に乗ってみないわからないところだと思いますが、シート位置が低いことで、より体勢をリラックスさせ、お尻も深くまで座ることができるので、長時間の運転で最も体が疲れにくいのがN-BOXだったりするんですね。

車を運転していての体の疲れ具合に関しては、その人の普段の運転の仕方や慣れなどもあるので一概には言えないのですが、少なからずが私が3台を運転してみて、3台とも往復100kmほど走らせてみて体の疲れを感じにくかったのはN-BOXであり、2番目がデリカミニ、そして3番目がムーヴキャンバスだったっと記憶しています。

2ページ目:N-BOXのあの部分は汚れやすく手入れが大変?