スバルBRZが売れてない…2024年4月の販売台数が前年同月比で「-64.9%」と過去最低を記録!一方でFMC前のフォレスターはスバルで3番目に売れる主力モデルに
2024年4月のスバルは、BRZの販売低迷が目立つ
スバルのアメリカ部門となるスバル・オブ・アメリカが、2024年4月の新車販売台数を公開。
今回スバル・オブ・アメリカが公開しているリストを見ていくと、最も販売台数を落としたは2ドアスポーツクーペのBRZで、何と前年比で「-64.9%」。
一方で最も販売台数を伸ばしたのは、ピュアEVクロスオーバーとなる新型ソルテラ(Subaru New Solterra)で、前年比141.5%と幸先の良いスタートを切っています。
スバルBRZにとって2024年4月の販売台数下落は、史上最も悪い数値でもあるようだ
スバルとトヨタとの共同開発によって実現した、排気量2.4L 水平対向4気筒自然吸気エンジンを搭載するスバルBRZ。
手ごろな価格帯のスポーツカーということで、日本でも幅広い層から愛される一台ですが、今回のアメリカの2024年4月の販売台数を見ると、手ごろ且つ楽しいスポーツカーであっても、販売実績につながるかといわれると、そういうわけでもなさそう。
何と2024年4月の新車販売台数は僅か「178台」のみで、これは2023年4月に販売された944台に対して「-64.9%」も悪化していることがわかります。
ちなみに2024年1月~4月の販売台数を見ていくと、最も販売台数が少ないのは4月で、一方前年の2023年1月~4月で最も販売台数が多かったのが4月になるため、低迷率が更に大きくなっていることが確認できます。
2024年1月:250台(前年比-24.7%)
2024年2月:243台(前年比-33.9%)
2024年3月:273台(前年比-4.2%)
2024年4月:178台(前年比-64.9%)
共同開発モデルのトヨタGR86は安定した販売台数のようだ
一方で共同開発モデルとなるトヨタGR86は、2024年第1四半期に安定した販売を維持していて、合計2,041台(前年比+0.1%増)を販売。
これは、2023年同時期の2,038台と比較すると+3台多いことになりますが、2024年4月の販売台数は未だ明らかになっていません。
BRZの販売台数の低迷は大きいが、他車種の牽引によりブランド全体ではプラスになっているようだ
続いて、ブランド全体での販売台数を見ていくと、スバルの2024年4月の売上はクロストレックとフォレスターが好調だったため、前年比+9.5%増加し、納車台数はそれぞれ+17.6%と+85%の増加でした。
そして個人的に気になっていたレガシィの販売台数ですが、2023年と比較すると-19.5%減少していることが確認できます。
スバル・オブ・アメリカは、アメリカ市場においては「SUVに注力するため」レガシィの生産終了を決定。
セダンの販売需要低迷により、スバルとしても「売れる車を中心に販売し続ける」ことを優先したわけですが、そうなると販売台数が圧倒的に少ないBRZは今後どうなるのか?も気になる所です。