フェラーリが812スーパーファストの後継・新型12 Cilindri(チリンドリ)を世界初公開!6.5L V12 NA継続で830馬力…レッドラインは9,500rpm
伝統と最先端のテクノロジーを組み合わせた、最後のノンハイブリッドV12 NAとなるか
2024年5月2日の午前9時、フェラーリが812スーパーファスト(Ferrari 812 Superfast)の後継モデルとなる新型12 Cilindri(12チリンドリ)を世界初公開しました。
フェラーリの新たなフラッグシップV12モデルとしてラインナップされ、「812スーパーファストで最後のノンハイブリッドV12 NA」と言われていましたが、後継機種の12 Cilindriでも継続してノンハイブリッドV12 NAを採用してきました。
内外装デザインに加えて、どれほどのパフォーマンスを提供するのか?早速チェックしていきましょう。
「V型12気筒」というドストレートなネーミングから、フェラーリの矜持の深みが感じられる
こちらが今回発表された新型12 Cilindri(ドゥーディチ・チリンドリ)のエクステリア。
今回のワールドプレミアでは、クーペタイプの12 Cilindrクーペと、オープントップの12 Cilindriスパイダーの2種類がラインナップされることが判明。
何れもカタログモデルで台数限定ではないものの、おそらくは次期スペチアーレモデルを購入するための条件としてVIPユーザーがこぞって購入することになりそうですから、すぐに1年~2年先の生産枠が埋まってしまい、受注停止 → 販売終了という流れになるのではないかと予想されます。
デザインやボディスタイルを見ていくと、開発車両より度々スパイショットされていた通り、V8ツインターボエンジンを搭載するローマ(Roma)のフラッグシップ版というイメージで、ボディスタイルももちろんフロントミドシップのロングノーズ・ショートデッキスタイル。
そしてボディサイズは、全長4,733mm×全幅2,176mm(サイドミラー含む)×全高1,292mmで、ホイールベースは2,700mm、前後重量配分は48.4:51.6となっています。
ローマの雰囲気がありながらも、その多くは365GTB/4デイトナのオマージュ
見るからに近未来的なデザイン言語である一方で、このモデルを見て瞬時に感じたのは、フロントノーズ当たりのブラックパネル類が365GTB/4デイトナの初期モデルをモチーフにしつつ、プレキシガラスパネルを参考にしているということ。
見た目は先進的でローマのような優雅なモデルである一方、見れば見る程にデイトナっぽさを演出し、そこに加えて12 Cilindriという「V型12気筒エンジン」というあまりにもドストレートなネーミングになったことを考えると、フェラーリはこのモデルに対しての敬意はもちろんのこと、V型12気筒エンジンへの深い矜持が感じられるところ。
こちらはリアクォータービュー。
本モデルの最大の特徴としては、やはりデルタ・ウイング・シェイプと呼ばれるルーフのデザイン処理が施され、ブラックのパネルはカーボン素材に変更することも可能とのこと。
上の画像はクーペタイプになりますが、オープントップのスパイダーに関しても、クーペのような滑らかなルーフラインを実現しつつ、電動リトラクタブルハードトップは僅か14秒でオープン/クローズが可能となり、更に走行中であっても45km/h以下であれば開閉操作が可能 → 走行中に急に雨が降ったらすぐに対処できるのも魅力的です。