ピュアEVはまだまだ高嶺の花か…リヴィアンR1Tのテールランプをぶつける→交換費用に約320万円→約220万円は「工賃/人件費」。V12を搭載する車とバイクの融合モデル・エングラーV12とは?

こうしてピュアEVのコストネタが出てくると、「まだまだ自分にEVは早い」と思ってしまう

アメリカの電気自動車メーカー・リヴィアン(Rivian)が販売しているピュアEVピックアップトラックの新型R1T。

テスラ新型サイバートラック(Tesla New Cybertruck)のライバルモデルとしても注目されている一台ですが、今回このモデルを所有するオーナーが、運転中に確認不足でテールランプをぶつけてしまい、その後にリヴィアン認定ショップにて修理見積もりの作成を依頼したところ、超高額の修理費を請求されたとのこと。

具体的な金額とともに、なぜそれだけの費用が発生しているのかを見ていきましょう。


修理総額は約32万円…じゃなくてまさかの約320万円だった

今回、この高額ともいえる修理費用の見積もりが公開されているのは、アメリカの大手掲示板サイトReddit。

投稿者曰く、どのような経緯で、どのようにR1Tのテールランプをぶつけたのかは不明ですが、どうやらオーナーの確認ミスが原因でぶつけてしまったとのこと。

その後、リヴィアン認定ショップにて修理見積もりの作成を依頼したところ、その費用は約2,000ドル(約32万円)…ではなく、驚きの21,149.16ドル(日本円に換算して約324万円)であることが発覚。

一体なぜこのような見積もり額になってしまったのか?

修理費のほとんどが「工賃/人件費」

こちらがその見積もり内訳。

見積もり内容を見ていくと…

パーツ代:4,580.95ドル(日本円に換算して約70.1万円)

又貸し/その他:2,136.10ドル(日本円に換算して約32.7万円)

工賃1 ボディ(時給120ドル):4,848ドル(日本円に換算して約74.2万円)

工賃2 リフレッシュ(時給120ドル):3,324ドル(日本円に換算して約50.9万円)

工賃3 構造(時給165ドル):4,125ドル(日本円に換算して約63.2万円)

工賃4 メカニカル(時給195ドル):195ドル(日本円に換算して約3.0万円)


総額(税抜き):19,209.05ドル(日本円に換算して約294万円)

総額(税込み):21,149.16ドル(日本円に換算して約324円)

以上の通り、税抜きの価格でみるとパーツ代だけで約70万円程ですが、その他や工賃を見ると総額にして約220万円とのことで、何と修理費の約75%が「工賃/人件費」ということに。

もう少し細かく見ていくと、工賃には「時給120ドル~195ドルまで」様々で、工数には「94.1時間」の労働時間が示されています。

そしてこちらが、今回”ちょっと”ぶつけてしまったR1T。

損傷している部分としては、テールランプとハウジング、そしてその周りのパーツ類といったところでしょうか。

まさかこれだけのダメージで、先程のパーツ代約70.1万円と、工賃代等で約220万円かかるとは…

素人目で見ても、パーツ類を取り換えるだけでも約30万円~40万円ほどで完了するのでは?と思ったりもしますが、どうやら「ぶつけ方」に問題があったようです。

単純なパーツ交換は難しく、パーツを切断して溶接するといった複雑な工程により工賃がかかっている模様

っというのも、リヴィアン認定ショップの話によれば、損傷した部分をパーツ単体で交換することが不可能で、損傷したセクションのアウターパーツを切断した後、再び溶接しなければならないことが判明。

つまりは、パネルを交換するだけでは簡単に修理することができず、それだけ作業員の工数が必要になるために「工賃/人件費」がかかるということですが、結果的にこの作業を実施するために、アメリカ・イリノイ州ノーマルにあるリヴィアン工場のエンジニアを派遣し、約1週間の研修を行って修理に取り掛かったそうです。

そしてこちらが、修理完了後のR1Tのテールランプ周り。

キズなども一切なく、ほぼ新品のような美しさですが、オーナーも内訳に納得して保険で直したそうです。

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