こんなお宝どこに眠ってたんだ…超希少な1965年式・日産の初代シルビアが競売に登場!そのほとんどが手作業で作られ、生産台数は3年間で僅か「554台」

やはり初代シルビアクーペはいつ見ても美しい

日産のコンパクト2ドアクーペでお馴染みとなるシルビア(Nissan Silvia)。

最近では、EVを搭載した次期シルビアが登場する?といった噂も浮上していますが、今回は1965年に生産された初代シルビアクーペが競売に出品され話題になっています。

果たしてどのような仕様なのか?予想落札価格はどれぐらいになるのかチェックしていきましょう。


当時製造されたばかりのモデルが、そのまま現代にタイムスリップしたかのような美しさ

こちらが今回、海外オークションサイトBring A Trailerにて出品されている1965年式・日産の初代シルビアクーペ。

本モデルは、1964年に発表され、フェアレディZと同じプラットフォームをベースとしたコンパクトスポーツモデル。

丸目の二灯式ヘッドライトが何とも印象的で、いかにも旧車らしい得独の雰囲気がありますが、年式以上に驚きだったのが見た目の美しさ。

まるで1965年に製造されてから、そのまま現代にタイムスリップしたかのような美しさで、ボディにはこれといったキズなどは無いとのこと。

しかも、今回はアメリカのオークションサイトにて出品されていますが、上の画像を見てもお分かりの通り右ハンドル仕様なので、元々は日本人オーナーに納車されたものであり、アメリカ市場向けのモデルとしては製造されませんでした。

もちろん、製造されてから25年が経過してから輸入可能な「25年ルール」も見事クリアしているため、正規ルートでアメリカに輸入されているとのこと。

そのほとんどが「手作業」であり、3年間で生産された台数は僅か「554台」

ちなみにこのモデル、生産プロセスがかなり複雑で生産するのに時間がかかったとして、そのほとんどが「手作業(ハンドメイド)」で作られたため、3年間で製造されたのは僅か「554台」とのこと。

その内の約10%は、同じ右ハンドル市場のオーストラリア市場でも販売されたそうですが、現存する台数は不明であり、今では激レアなモデル。

滑らかなボディラインが印象的な初代シルビアですが、当時はスリムピラーだったランチア・フルヴィア(Lancia Fulvia)を”少し醜くした日本のクーペ”と揶揄されたそうですが、フルヴィアと大きく異なるのは、後輪駆動[RWD]でありながら直列4気筒エンジンを搭載していたこと。

一方のフルヴィアは前輪駆動[FWD]ベースで、今ではかなり珍しいV型4気筒エンジンを搭載していました。

改めて見ていくと、X字型のはしごシャーシと走行装置はフェアレディZがベースとなっていますが、当時のデザイナーは木村一男 氏と吉田章夫 氏が担当。

開発や設計担当は、当時BMW用に507を開発し、その後も開発を続けたアルブレヒト・グラフ・フォン・ゲルツ氏が担当。

後に登場する伝説のトヨタ2000GTの開発にも影響を与えたモデルだそうですが、現代の日産とは大きくかけ離れた独創的なデザインであることは確か。

こちらは全てのドアがオープンした状態のシルビア。

フロントフードボンネットは、フェラーリ12チリンドリやアストンマーティンDB11のように、カウルの様に内側からオープン。

パワートレインは、排気量1.6L 直列4気筒エンジンを搭載し、最高出力は90psを発揮、そしてエンジン下部にはツインキャブモーターを格納。

全てにおいてコンパクトな初代シルビアですが、ホイールベースは僅か2,280mmで、車体重量も1,000kg未満と軽量。

2ページ目:内装はまさにアンティーク風!気になる予想落札価格は?