電気自動車(EV)は立体駐車場の敵であり課題?「EVは火災や爆発の危険性があるので、立体駐車場に停めてはいけない」と門前払いする病院が話題に

これまでピュアEVに関するネガティブな情報はいくつかあったが、まさかこんな事態にまで発展するとは…

以前、老朽化もしくは古い立体駐車場を対象に、電気自動車(ピュアEV)ばかりが立体駐車場に停めると、電気自動車特有の”重み”に耐えることができず、バラバラに倒壊する恐れがある、という記事を紹介しました。

そのため、将来的に一部の立体駐車場では「サイズ制限」だけでなく「重量制限」も設けて来るのではないか?という見方もありました。

そして今回、とある病院の立体駐車場にて「電気自動車は火災や爆発の危険性があるので、立体駐車場に停めてはいけない」として、ピュアEVカーで駐車場に進入してくるユーザーを門前払いする病院があるとして大きな話題になっています。


昨今の電気自動車に対するネガティブイメージがあるために、一部の病院側が電気自動車を一時的に避けている?

イギリス在住の男性が経験した内容が、SNS・X(旧Twitter)に投稿され大きな話題に。

ポール・フリーマン・パウエルという人物は先日、子供の診察の予約を入れていたため、リバプールにあるアルダー・ヘイ病院に行くために、専用の立体駐車場を利用しようとしたところ、警備員さんに呼び止められ、「この車は火災や爆発の危険性があるので、こちらの立体駐車場は利用しないでください」と追い返されたとのこと。

その理由というのが、彼が運転していた車が電気自動車だったために、昨今は爆発や火災といったニュースが多く見受けられることから、その被害が他に駐車する車にも影響する恐れがあるとして、今回のような出来事が発生したのだと考えられます。

ちなみにこちらが、アルダー・ヘイ病院専用立体駐車場の看板になりますが…

・Visitor Car Parking Only(来客用駐車場の身)

・8.00am to 18.00pm Monday to Friday(月曜日から金曜日の午前8時から午後18時まで)

・NO ELECTRIC VEHICLES(電気自動車の通行禁止)

と記載されていることが確認できますね。

スプリンクラーの金属部分が、EV等の電気自動車と反応する恐れがある?

ちなみにこの駐車禁止の張り紙や、警備員さんが電気自動車を追い返したのには理由があるそうで…

ポール・フリーマン・パウエル氏は、警備員の対応に納得いかなかったものの、ここで警備員と口論になると、7歳の息子の診察の時間に間に合わなくなるため、やむを得ず別の駐車場に移ることに。

診察を終えたあと、彼は警備員がいる立体駐車場へと向かい、「なぜEVだけ停めちゃいけないんだ?」と質問したところ…

どうやら「電気自動車などが爆発などで炎上した際のスプリンクラーをメンテナンスする必要があったため、更にスプリンクラーシステムの金属部分が、電気自動車と反応して爆発・火災を引き起こす恐れがある」として、メンテナンス期間中は一時的に電気自動車の出入りを禁止しているのだそう。

2ページ目:今回の病院の対応に対し、専門家やモータージャーナリストも強く反論!