フルモデルチェンジ版・ホンダ新型フリードよりもトヨタ・シエンタの方が優れている点は?乗降り性や機能面等…元オーナーが本音で語る

前回は新型フリードが優れている点を取り上げたが、今回はシエンタが優れている点を見てみていこう

2024年5月9日に先行ティーザーサイトがオープンし、翌月の27日に発表/28日に発売予定となっている、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型フリード(Honda New FREED)。

前回のブログでは、同じエントリーコンパクトMPVで競合モデルのトヨタ新型シエンタ(Toyota New Sienta)と比較し、フリードが優れている点を見ていきました。

今回は、シエンタが優れている点を中心に見ていきたいと思います。


シートの乗降り性、天井の高さは体感的にシエンタの方が上

まずは車内の乗降り性について。

これはあくまでも2列5人乗りのトヨタ新型シエンタ(Toyota New Sienta)ハイブリッドZ[2WD]を所有していた元オーナーのフィーリングによるものなので、何の参考にもならないとは思いますが、運転席に座ったときの天井の高さはシエンタの方が上。

何れもシートを一番下まで下げたとき、身長182センチの私で頭と天井とのクリアランスは、シエンタだと1.5個~2.0個の中間で、フリードは1.0個~1.5個の中間といったところでしょうか。

続いて後席の乗降り性においては、シエンタのシート座面が開口部から近いこと、そしてサイドステップ位置が低いことから乗降りし易いという印象でしたが…

新型フリードの場合は、2列5人乗りのCROSSTARや、3列6人乗りのAIR EX両方の後席を乗降りしたところ、どちらもシート座面が中央寄りになっていた関係で、お尻からダイレクトに座りづらかったというのが正直な感想です。

もちろん、どちらも乗降り性は高いので、あくまでも僅差レベルではありますが、これが子供や足腰が弱った高齢男女だとすると、また話が変わってきますし、私の妻も茶道の関係で着物をよく着るので、着物を着たときの後席の乗降り性も何れ比較インプレッションできればと思います(まだ購入するかどうかはわかりませんが…)。

シエンタは中グレード以上よりディスプレイオーディオが標準装備

続いては、シエンタのディスプレイオーディオについて。

2024年5月20日の一部改良より、一部グレードは10.5インチディスプレイオーディオPLUSが標準装備されますが、同月15日時点での仕様においては、中グレード以上であれば8インチディスプレイオーディオが標準装備されています。

更に10.5インチのディスプレイオーディオPLUS(新世代コネクティッドナビ付)へとアップデートするためには、メーカーオプション費用として89,100円(税込み)で装着可能になります。

新型フリードはナビもディスプレイオーディオも非搭載が標準

一方で新型フリードの場合は、「シエンタの10.5インチよりも大きな11.4インチHonda CONNECTナビゲーションディスプレイが搭載可能」とアピールしたいのだと思いますが、そもそもフリードは、標準だとナビゲーションディスプレイもディスプレイオーディオも搭載されておらず、ディーラーオプションとして11.4インチナビ/9インチ/8インチナビ/8インチディスプレイオーディオの何れかから選択する必要があります。

おまけにシエンタよりも大きな11.4インチナビを選択するとなると、本体代だけで292,600円(税込み)、工賃込みだと31万円を超えてきますから、総支払額で見るとフリードの方が高額になってしまいます。

この点はシエンタには勝てない欠点と言いますか…新型ステップワゴン vs トヨタ新型ノア/ヴォクシーのときからの悩みの種になっているポイントだと思います。

2ページ目:新型フリードは、そろそろ”アレ”を搭載すべきだと思うのだが…