トヨタ新型アルファード(40系)の納車後雑感。「プロアクティブドライビングアシスト[PDA]は改めてお節介機能」「地下駐車場などでスタッフが駐車場所を気遣ってくれる」等

新型アルファードはドライバーズカーとしては魅力的だが、ちょっと気になるところも

2024年1月に私に納車されて3か月以上が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)ガソリンZ・3列7人乗り[2WD]。

走行距離も3,000kmに近づいており、主に長距離移動用として頻繁的に利用していますが、ドライバーズカーとしてはもちろんのこと、助手席や2列目キャプテンシートの使い勝手は宜しく、改めてラージサイズミニバン市場でトップを獲り続けるのも頷けるほど。

ただし、これはあくまでも移動時の快適性に限定した場合であって、3列目の格納方法や積載性はお粗末な部分が多く、弟分でミドルサイズミニバンのノア(New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)に比べて使い勝手が余りにも悪すぎるので、まだまだ課題の残る車だと考えています。

今回は、本モデルを普段使いしてみての雑感をまとめていきたいと思います。


プロアクティブドライビングアシスト[PDA]は基本的にOFF

まずは、トヨタのドライビングサポートの定番となっているプロアクティブドライビングアシスト[PDA]について。

これはあくまでも個人的な意見なのですが、PDAほどお節介且つ余計な機能は無いと思っていて、納車されたときのデフォルト状態から何も変更せず、常時OFFにしています(もちろん、便利な機能であることは重々理解している)。

っというのも、PDAは追突事故や事前予測による減速をサポートしてくれる機能ではあるものの、一方で意図しない減速(しかも頻繁的にブレーキランプを点灯させる)を繰り返しますし、ワインディングの下りでコーナーに差し掛かったとき、エンブレのみによる減速で曲がりたいにも関わらず、PDAの余計且つ意図しないブレーキで運転の感覚が鈍ってしまうんですね。

これは私が過去に所有していた新型ヴォクシー(New Voxy)から経験したものであり、この機能が搭載されたレクサス新型NX350h F SPORTやトヨタ新型シエンタ(Toyota New Sienta)でもOFFにしてきましたし、現在所有しているプリウス(New Prius)でもOFFにしています。
※任意でON/OFF設定できることや、検知レベルを調整できるのも有難い

何れ判断力が鈍ってきたときの保険として、こういった機能が標準的に装備されているのだと思いますが、ブレーキを踏む判断まで依存してしまうと、ドライバーの判断能力・危機意識も確実に低下してしまいますし、自身の運転技術を高めていくためにも、PDAは可能な限り使わないようにと考えています。

地下駐車場や立体駐車場での使い勝手は意外と悪くない

続いては、アルファードでの立体駐車場や地下駐車場での使い勝手についてですが、全長5,000mm近くのボディサイズであっても、フロントノーズが短いおかげで取り回しもそこまで難しいわけではないですし、小回りも利いてバック駐車も一発でできるのは魅力的。

もちろん、スマートに駐車できるのもパノラミックビューモニター[PVM]による上空からの撮影もあるからこそだと考えていて、この機能が無かったらモタモタした駐車になっているかもしれません。

PVMの機能に慣れてしまうと、この機能無しでの駐車が意外に難しく、特にコンパクトな車ほど真っすぐ停めるのが難しくなってしまいます。

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