ホンダは「エンジン屋」を諦めたのか?2030年までの事業計画で全てが「EVモデル」であることが発覚!しかも次期NSXの存在は確認できず白紙に?
ホンダは今後、アメリカではガソリンモデルの市販化を諦める?
前回のブログにて、三菱のアメリカ法人である三菱USAが、2030年までの製品事業計画となる「Momentum 2030」を公開し、プラグインハイブリッド(PHEV)技術を中心としつつ、次期デリカD:6と思わしき新セグメントの市販化、更にはスバル・アウトバック(Subaru New Outback)のような武骨なSUVを市販化することを明らかにしました。
一方でホンダのアメリカ法人であるホンダUSAも、2030年までの事業計画を発表し、何とその全てがガソリンモデルではなく「0シリーズ」と呼ばれるEVモデルであることが明らかとなりました。
ホンダが一番最初に発表したのは、新型カウンタック似のサルーンコンセプト
こちらが今回、ホンダが一番最初に発表した「0シリーズ」となるピュアEVセダンのサルーンコンセプト。
フロントマスクは、どことなくランボルギーニ新型カウンタック(Lamborghini New Coutach)に似ていて、ボディスタイルはほぼクーペ寄りのサルーン。
そしてドア開閉は、カモメのように上に開けるガルウィングドアを採用しています。
ホンダは、こうした新しい「0シリーズ」車両の開発において、「薄型、軽量、賢明」なアプローチを採用。
これら3つの柱は、新しいバッテリー電気自動車シリーズを定義し、ブランドの既存の電気自動車と区別します。
そしてホンダは「Thin」という理念のもと、新開発のコンパクトe-Axleと「世界トップクラスの超薄型バッテリーパック」を採用することが、EV特有の”重さ”をクリアしていくと説明しています。
そのため、「0シリーズ」の床は薄く設計され、またオーバーハングを短くし、低く滑らかなデザインを採用すると語っていますが、そうなるとボディ剛性や快適性、静粛性という点もクリアできるのかどうか気になる所。
ホンダはまた、直感的なユーザーインターフェースと「爽快な視界」を備えた快適なキャビンを約束するとのことで、「軽量化」という目標を達成するために、F1の専門知識や技術も積極的に活用していくと説明しています。
F1技術などを駆使することで約100kgの軽量化へ
この他、新世代ピュアEVモデルは、軽量ボディフレームとパワーユニットを採用する予定で、先程のF1技術などを採用することで、既存のEVモデルよりも約100kgの軽量化が可能とのこと。
ホンダは、適切な重心を得るために、バッテリーとパワーユニットを可能な限り低い位置で車体の中心に搭載することを明らかにしており、「0シリーズ」は、全モデルが「走る歓び」へのこだわりに応えると語っていますが、EV化で価格が高騰することを考えると「そもそも売れるのだろうか?」といった懸念もあるため、ホンダにとって今回の事業計画は絶対に失敗できないプロジェクトになります。