皮肉だな…ホンダS2000の栃木県警車両(レプリカ)が「無保険」だったために、本物の警察によって押収されるトラブルが発生→しかも盗難車との疑惑も?
海外では日本の警察車両のパンダカラーが人気?
以前、フランスにてホンダ・シビックタイプR(Honda Civic Type R, FK8)の日本警視庁仕様にカスタマイズされたレプリカが公道を走り、警察に捕まったという記事を紹介しました。
そして今回、イギリスにて「栃木県警仕様」にカスタマイズされたホンダS2000が目撃され、警察に押収されることに。
一体なぜこのようなことが起きたのか見ていきましょう。
こちらが今回、イギリスのサンタ・ポッド・レースウェイに向けて走行していたところで警察に捕まったホンダS2000。
白黒のパンダカラーにラッピングされ、ボディサイドには「栃木県警察 POLICE」のロゴが貼付されていることがわかりますが、栃木県警といえば、日産GT-R R35やレクサスLC500、日産フェアレディZ NISMO(Nissan Fairlady Z NISMO, Z34)、ホンダ初代NSXといったスポーツカーの警察車両が多数揃えられていることでも有名。
もしかすると、このオーナーは栃木県警の警察車両がスポーツカー揃いであることを知った上で「栃木県警察」仕様にカスタムしたのかもしれないですし、栃木県警察のデザインに憧れていたのかもしれません。
S2000は車両保険”未加入”だった
とはいっても、イギリスにて日本警察仕様のポリスカー(しかもレプリカ)が公道を走れば、自然とイギリス警察が注目するのも当然といえば当然で、上の画像の通り、ノーザント道路警察チームの警察官がS2000を発見して停車。
サンタ・ポッド・レースウェイに向かって走行していたS2000ですが、画像では既に取り外した状態ですが、ルーフに取り付けられた赤い点滅ライト(パトライト)を発見したと伝えられていて、本物の日本警察車両を忠実に再現していたとか…
そして驚くことに、地元警察はS2000を停車させた後、ドライバーに色々と聴取した結果、S2000は車両保険に加入していないことが発覚。
偽物の警察車両が、本物の警察車両に捕まるという皮肉
何とも皮肉ではありますが、警官らはS2000の偽の警察車両を押収し、フロントガラスとリアガラスに「無保険車両」と記載された緑色のステッカーを貼ることに。
これらの写真ではライトバーは確認できませんが、フロントバンパーに2つ、フロントグリルに2つ、リアバンパーに2つを含む、少なくとも6つの小さな点滅LEDが外装に取り付けられているとのことで、このカスタマイズも市民に誤解を招く可能性も。
どうやら盗難車両であるとの疑惑も?
そして、もう一つ新たな疑惑として、このS2000の偽の警察車両が「盗難車両」という可能性があること。
車内からは日本の車検証が確認されており、ドライバーがオーナーであることを証明する資料が何もないことから「他人の車両を盗んだのではないか?」とのことで、こちらも同時に捜査が進められています。