トヨタGR86のエンジンブローよりもタチが悪い…約2億円もするヘネシー新型ヴェノムF5が空ぶかししただけで故障。ビジョン・マイバッハ6のレプリカモデルを作ったロシア人が話題に

今後エンジンブローを起こすヴェノムF5が増えるかもしれない?

以前、サーキットにて走行中にトヨタ新型GR86やスバル新型BRZがエンジンブローを起こす問題があったとして大きな話題となりましたが、今回は、ギャラリーパフォーマンスとして空ぶかしをしただけでエンジンブローを起こすハイパーカーが話題に。

そのモデルというのは、アメリカを拠点とするチューナーのヘネシーパフォーマンスで、世界限定24台のみ販売した新型ヴェノムF5(Hennessy Performance New Venom F5)。

どのような流れでエンジンブローを起こしたのか見ていきましょう。


やはり少量生産型新興メーカーの信頼性には不安が残るか

こちらが今回、アメリカにてギャラリーが多くいるなか、オーナーが調子にのって空ぶかししたときのシーンになります。

ヴェノムF5のパワートレインは、排気量6.6L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載するノンハイブリッドモデルで、エンジン出力1,817hp/8,000rpm、最大トルク1,618Nm/5,000rpmを発揮するハイパーカー。

自然吸気エンジンのような乾いた官能的なサウンドではなく、ツインターボ特注の野太いサウンドが特徴的なのですが、そのサウンドを観衆の前で何度も披露していたところ…

何とリアエキゾーストから白煙がモクモクと…

原因は明らかになっていませんが、冷却剤やオイルが燃焼室に入ったかもしれず…あるいはターボが故障するほど深刻な問題が発生したのかもしれません。

エンジンは再始動せずにレッカーで運ばれることに…

なおこのあと、エンジンは再始動できず、そのままレッカーにて運ばれたそうですが、おそらく高額な修理費用が発生するものと予想されます。

ヴェノムF5は、世界最高速の490.4km/hという、とんでもない記録を更新したブガッティ・シロンスーパースポーツ300+(Bugatti New Chiron Super Sport 300+)を超えるために作られたモデルで、2024年以内に世界最高速チャレンジを実施する予定です。

しかしながら、その一方で台数があまりにも少なすぎる上に、開発費用を回収するためのコストがかかっているため、車両本体価格も優に2億円を超えているにも関わらず、今回のように空ぶかしだけでエンジンブローするのは、ヘネシーの信頼性が極めて低いことを露呈しているようなもの。

少量型ハイパーカーメーカーでありながらも、致命的な故障についてはほとんど聞かないパガーニやケーニグセグのように、これまで築き上げてきた技術力や、信頼性の高い関係会社のユニットを特別チューニングすることで、特別感を演出するようなところはヘネシーにはないところ。

果たしてこのような状況で最高速チャレンジを行っても良いのか?今回のエンジンブローの原因によっては、ヘネシーにとっては幸先の悪いスタートになるかもしれません。

Venom F5 engine blows up

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