トヨタ新型プリウス(60系)で批判されているメーターデザインやワイヤレス充電って、本当に使い勝手悪いの?1年4か月以上所有するオーナーの本音は?

新型プリウスは色々と言われてはいるものの、総合的な商品力は高いと思う

2023年2月に私に納車されて1年4か月以上が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型プリウス(Toyota New Prius, 60系)2.0L HEV Zグレード[2WD]。

今回は、本モデルが発表されてから何かと批判の対象となっているメーターデザインとステアリングとの設定、そしてワイヤレス充電の使い勝手などをメインに見ていきたいと思います。

この他にも、1年4か月以上乗ってみてのプリウスに対する印象はどのように変化しているのかもチェックしていきたいと思います。


新型プリウスのメーターは見づらい?

まずは、プリウスの7インチ液晶+LCDのハイブリッドメーターデザインについて。

60系ではインホイールではなくアウトホイールメーターを採用し、しかも小径タイプのステアリグホイールの上面からギリギリ確認できるレイアウトになっているため、ユーザーによっては「見づらい」「ステアリングホイールでメーターが隠れる」「ステアリングを下部にチルトすると、今度は太ももに当たりそうになる」など、結構ネガティブな評価が多め。

しかしながら、実際に1年4か月所有しているオーナー目線で見ると、確かに最初は「メーターとステアリング配置は少し苦戦した」ものの、それはあくまでも慣れていないからであって、普段から乗り続けていればドライビングポジションと共にステアリング位置もしっかりと定まってくるため、メーター自体も見づらいことは無くなってきました。

ドライバーが一人であれば何も問題は無いが、複数人が乗るとシートポジションとステアリング位置の再”微”調整が面倒

但し注意したいのは、プリウスを運転するドライバーが一人だけでなく、家族やパートナーさん、息子さんや娘さんなど様々なドライバーがいる場合、その人のシートポジションに合わせてステアリング位置も調整しなければならないため、再度メインドライバーがシートに座った際、ステアリング位置が大きく変更されているときは、また細かく微調整しなければならないのは面倒かもしれません。

ちなみに1年4か月乗り続けてみての私の感想としては、アウトホイールメーターは決して見づらいということはなく、近未来的でありながらもヘッドアップディスプレイと兼用するようなレイアウトになるため、目線もほぼ変えることなく前方とメーター情報を上手く確認することができる「実用性のあるメーター」だと考えていて、他のモデルに無い特徴の一つ。

批判を恐れずに攻めたデザインと実用性を両立してきたトヨタは凄いと思う

老若男女問わず高い人気を得るプリウスですが、今回の60系で若者向けにシフトしたデザインと、先進的ながらもスポーティさも両立する内外装は、賛否有れど高い注目を集めましたし、今となっては「賛否分かれるデザインだからこそ、注目を集めることができた」のだと思うんですね。

批判を恐れずに攻めた結果、電装系の不具合やトラブルはそこそこ有れど、毎月の新車販売・登録台数ランキングではトップ5に入るほどの人気っぷりですし、トヨタとしては大成功を収めたモデルではないかと思っています。

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