廃車のフェラーリ456GTを約14万円で購入し、日産S14シルビアのフロントバンパーへと移植&マツダのロータリーエンジンをぶち込んだ改造モデルが話題に

廃車となったフェラーリをベースに、日本製スポーツカーのパーツをぶち込んだ改造モデルは聞いたことがない

過去にトヨタ86にフェラーリ458イタリアのV型8気筒自然吸気エンジンをぶち込んだ改造モデルが大きな話題となりましたが、今回はニュージーランドにて、廃車となったフェラーリに日本製スポーツカーのパーツを移植した不思議な改造モデルが注目を集めています。

その名も「S1456」と呼ばれるオーナーオリジナルの個体で、何とフェラーリ456GTの車体をベースにしつつ、日産S14シルビア(Nissan Silvia)の顔面をスワップし、更にエンジンはマツダのロータリーエンジンをぶち込むという珍しい組合せ。

果たしてどのような内外装に仕上がったのかチェックしていきましょう。


パッと見は日産S14シルビアの改造モデルだが、よ~く見るとフェラーリのロゴやエンブレムも

こちらが今回、ニュージーランドのエンジニアが廃車となったフェラーリ456GTを買取り、その後独自の改造で仕上げられたS1456。

ボディカラーも、元々はホワイトにペイントされていたのですが、錆びや塗装ムラなどがあったため、フェラーリ風のキャンディレッドに全塗装。

ちなみにこちらが、元々のベースとなったフェラーリ456GT。

フロントエンドが損傷した状態で、ニュージーランドの畑にて約6年間も放置されていた456GTですが、これを現地のエンジニアであるルーベン・ベムローズ氏が発見し、この残骸を1,500ニュージーランドドル(日本円に換算して約14万円)にて購入。

S1456に改造するために掛かった費用は約118万円

自走不可能な個体とはいえ、それでも日本円にして約14万円でフェラーリを購入できることも稀な話だと思いますが、ルーベン・ベムローズ氏曰く、今回の改造プロジェクトで最終的にかかった費用は約13,000ニュージーランドドル(日本円に換算して約118万円)とのこと。

買い取った456GTの10倍以上の費用がかかったものの、それでも自分自身で納得のいく改造マシンが仕上げられたことは、価格以上の満足感があるようです。

ちなみにこの人物、過去にはスバル・インプレッサWRX STI(Subaru Impreza)に2JZエンジンをぶち込んで最高出力1,217psを発揮する魔改造モデルを生み出したことで有名で、何度もドリフトイベントに参加するほどの凄腕。

今回のS1456も、本来であれば2JZエンジンへと移植するはずでしたが、どうやら諸々の弊害があったとしてマツダのロータリーエンジンを搭載することを決意。

エクステリアについては、完全手作りのグラスファイバー製となる一体型クラムシェルボンネットに加え、中央には工業用サイズの通気口が設けられ、更にS14シルビアのスリムな固定式ヘッドライトとフェラーリのパーツを上手くフィッティング。

おそらくここまで日本製スポーツカーの技術やデザインが盛り込まれたフェラーリは、世界で見てもニュージーランドにあるS1456だけではないかと思いますが、将来的にこのモデルでドリフトイベントに積極的に参加していくそうです。

Meet The Guy Who Rotary Swapped His Ferrari

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