辛口で申し訳ないが…レクサス新型LX600が納車されて15か月が経過!各種スイッチ類の「タッチ感」に統一が無く中途半端でお粗末
ここ最近は様々なラグジュアリーカーに触れる機会も多いため、LX600の立ち位置や質感について考えることも
2023年5月に私に納車されて1年3か月が経過した、レクサス新型LX600ベースグレード・3列7人乗り[4WD]。
今回は、本モデルの質感や使い勝手、そしてトヨタ/レクサス共通のオーナーズアプリ「MY TOYOTA+/MY LEXUS」についてインプレッションしていきたいと思います。
ここ最近は、様々なご縁もあってベントレーやロールスロイスといったラグジュアリーブランドに触れる機会が多く、その関係もあって日本の高級ブランドであるレクサスのフラッグシップモデルは、果たして「高級ブランドに相応しいモデルなのか?」と考えることが多いんですね。
もちろん、価格帯も大きく異なるので比較すべきことではないのですが、質感や信頼性などを強みとしているレクサスは、本当にこのままで大丈夫なのだろうか?と思う部分もあったので、今回はその点も踏まえてインプレッションしていきたいと思います。
LX600の各種スイッチ類の「タッチ感やストローク量」が全く統一されていない
まずはLX600の各種スイッチ類について。
このスイッチ類については、基本的に物理スイッチのみを対象にインプレッションしていて、スイッチの材質について注目しているのではなく、指で押したときのタッチ感や、押したときのストローク量を指しています。
特にこうした物理スイッチのタッチ感については、トヨタ/レクサスのラインナップモデルを複数台所有してきた自分自身の感想としては「全く統一されていない」のが正直なところで、特にステアリングスイッチやODOメーター類のスイッチ、センターシフト周りのスイッチ、そしてエアコンの物理スイッチとのギャップが大きめ。
その中でもLX600は、タッチ感が統一されていないだけでなく、上の画像にあるステアリングスイッチの十字スイッチがとにかく”カタく”押しづらく、特に上下のスイッチはストローク量が全く感じられないレベルでカタいんですね(ストロークの無い平たい面を押しているだけのような感覚)。
そしてステアリングスイッチの右側にあるレーダークルーズコントロールの速度調整スイッチも同様。
こちらは先ほどの十字スイッチに比べたら、まだストローク量はあるものの、そもそもこれらのスイッチのストローク量が全く統一されていないこと、スイッチを押しても機能として反応しないことが問題であり、フラッグシップモデルであることや質感、信頼性以前の話。
ここまで使い勝手が悪い上に、物理スイッチなのに直感的な操作が難しいのは珍しく、これまで所有してきたトヨタ/レクサス車の中では、タッチトレーサー機能を採用しているNX350h F SPORTやアルファード(New ALPHARD)に続いて酷くお粗末。
見た目の質感は良さそうに見えるものの、それはあくまでも見掛け倒しであり最も重要なUX(ユーザーエクスペリエンス)が欠落しているため、辛口で大変恐縮ではありますが、この点は全く評価に値しないところだと考えています。
ロールスロイスやベントレーの物理スイッチを知ってしまうと、レクサスは「こんなものなのか…」と落胆してしまう
なぜここまで物理スイッチのストローク量やタッチ感が気になるのかというと、先述にある通りロールスロイス・カリナン(Rolls-Royce Cullinan)やファントム(Phantom)、そしてベントレー・ベンテイガ(Bentley Bentayga)といった5,000万円を優に超えるラグジュアリーモデルに触れる機会があり、加えて丸1日試乗させていただくことがあったため。
こうしたモデル達のタッチ感とストローク量の統一感、そして各ブランドの強いこだわりやプライドが感じられる部分であり、そしてタッチしたとき音も心地よく、こうした細かいところにラグジュアリーさや満足度を高めるポイントがあるんだなぁと実感。
ちなみにこれらの車両を全て所有するオーナー様は、レクサスLX600 ExecutiveやLS500h Executive、そしてLFAなども所有しているのですが、やはりLX600やLS500hのスイッチ類には不満を持っているらしく、「レクサスブランドもかなり品質落としてますね。造りが雑と云いますか…」と落胆していて、「まだメカメカしさと”カチッカチッ”としたタッチ感のあるLFAの方が満足度が高い」と話ししていたのが印象的でした。