ホンダ新型 N-BOX JOYやスズキ新型 スペーシアギアの発売で三菱デリカミニはどうなる?非売品の等身大「デリ丸。」は付帯されず、見た目だけで勝てるのか
デリカミニは、これからが一番の踏ん張り時かもしれない
2023年5月に発表・発売されて1年3か月以上が経過し、既に累計受注数も5万台を突破している三菱の新型 デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)。
本モデルの登場後”初”となる一部改良版は、2024年6月20日に既に発売されており、特に内外装デザインの変更やグレード構成の見直しなどもなく、あくまでも法規対応のみ。
それにより、車両本体価格+33,000円の値上げとなりましたが、今後登場するであろう競合モデルに備えて、そろそろ本格的な改良準備を進めていく必要がありそうです。
2024年9月に一挙に2車種のライバルモデルが発売される
デリカミニは、eKクロススペースをベースにしたビッグマイナーチェンジモデルのため、フロントマスクや足回りは大幅に変更されたものの、インテリアデザインは基本的にeKクロススペースと日産ルークスから大きな変化は無し。
いわゆる先進性という点では、他の競合モデルや軽トールワゴンに劣る部分は多いものの、デリカミニが累計受注数5万台を突破できたのも、キャッチーで愛嬌ある顔つきがヒットしたからだと思うんですね。
そのため、デリカミニは良くも悪くも「完成されたデザイン」のため、今後の一部改良やマイナーチェンジでは「完成されたデザイン」に変更・手直しを入れるのは極めて難しいため、ある意味でここからが三菱にとっての本当の勝負だと思っています。
ちなみに、オフロード&アウトドア志向のデリカミニの最大のライバルといえば、ダイハツ・タントファンクロス(Daihatsu New Tanto Funcross)やスズキの新型スペーシアギア(Suzuki New Spacia Gear)、ホンダ新型N-BOX JOYだと思いますが、特に後半2車種に関しては2024年9月20日に同時に発売されるため、デリカミニにとって最大のライバルが一挙に降臨するのは脅威。
グレード構成や装備内容、方向性と立ち位置、用途・使い勝手などにおいては真っ向からのライバルモデルになるわけですから、特に内装面で古さが感じられるデリカミニは、N-BOX JOYとスペーシアギアの存在がどこまで影響するのか注目したい所。
古さはあれど、装備面で負けていないデリカミニ
ただ内装の古臭さは気になれど、装備面を見ていくと「デリカミニも負けてない」ところも多く、例えばN-BOX JOYには設定されていないステアリングヒーターが装備されますし、更には車内の換気も含めてエアコンの冷気を効率よく循環させる天井サーキュレーターも装備。
フロント・リアウィンカーは非LEDの豆球タイプなので、ちょっと古臭さはあるものの、それでもフロントLEDヘッドライトはオートハイビームではなく、アダプティブLEDヘッドライトシステムを備えるなど、何気に快適性と先進性という点ではかなりレベルの高い仕上がりになっているんですね。