日産が「追越し車線を走り続けることを阻止」するためのプロパイロット2.1を開発中!トヨタ新型タコマの8速ATに早くも不具合でリコールの恐れも?

意外と有りそうで無かった”新たな視点”でのドライビングサポート

様々な自動車メーカーが採用している予防安全装備・ドライビングサポート技術。

レーダークルーズコントロールやブラインドスポットモニター、アラウンドビューモニター、自動緊急ブレーキ、そしてハンズオフ運転など…

こうした先進技術がどんどんと進化しているなか、日産はハンズオフ技術を採用しているプロパイロット2.0(アメリカではプロパイロット2.1)を応用した、新たな視点でのドライビングサポートを採用する計画があるようです。


ひらすらに「追い越し車線を走り続けることを阻止」する技術

その新たな技術というのが、高速道路での追い越し車線を走行し続ける行為を阻止するというもの。

日本であれば右側車線、アメリカであれば左側車線を走り続ける行為ではありますが、本来追い越し車線は、走行車線を走行する車両を追い越しするために一時的に車線変更するためのもの。

もしも、長いこと追い越し車線を走行し続けた場合は「車両通行帯違反」で罰せられる恐れがあるため、追い越しが終わったら元の走行車線に戻るのがルールとなっています。

しかしながら、追い越し車線を走行し続ける車が多いのも事実で、こうした問題を解決するため、日産は新世代プロパイロット2.0の応用版として、追い越し車線を走行し続けた場合、走行車線へと自動的に戻るための開発が進められているとのこと。

現時点では、追い越し車線から走行車線へと移動することを促すアラート的なシステムは採用されていますが、自動的に車線変更するような半自動技術は備わっていないため、この技術が採用されればある意味で画期的。

プロパイロット2.0を備えるモデルはまだまだ少ない

ちなみに、ハンズオフ機能を備えたプロパイロット2.1は、アメリカだと日産とインフィニティのモデルに徐々に導入されつつあり、日本のプロパイロット2.0だと、V37スカイライン/アリア/セレナ e-POWER LUXION(C28)の3車種のみで、まだまだ他モデルへと展開するには価格面含めて時間がかかりそう。

アメリカ向けだと、2025年モデルの新型ローグにも採用され、高速道路の特定の認可区間でハンズオフ運転が可能になります。

そして日産のエンジニアによれば、プロパイロット2.1は新型アルマーダ(Armada)やインフィニティQX80でも利用できるようになると説明しており、ハンズオフ運転はシステムの一部ではあるものの、車線変更は手動で行う点に注目すべきところ。

「追い越し車線を走行し続けることが違反」であること周知させることもできる

今後、自動で車線変更するための技術が導入されるのであれば、日産としては既にプロパイロット2.1が搭載されるモデルを対象にOTAアップデートなどで導入することに期待したいところですが、これがアメリカ向けのみになるのか、それとも日本向けにも導入されるかは不明。

何れにしても、追い越し車線をひたすらに走り続けることは道交法違反になるだけでなく、事故につながる危険性もありますし、せめて「追い越し車線を走行し続けるとアラートが鳴る」といった簡易的なリマインダーが、他の車種にも積極的に導入されることに期待したいところであり、違反を予防・周知させる機能として働くことにも期待したいところです。

2ページ目:2024年にハイブリッドモデルがデビューしたばかりのトヨタ新型タコマの8速ATに早くも不具合?