ホンダとスズキがインド向けに新型アメイズとディザイアのティーザー画像を公開!次期アメイズはヴェゼル顔に…スズキ幹部が「ジムニーのEV化は特性を台無しにする」と苦言

(続き)スズキ幹部はジムニーのEV版を強く拒絶している模様

前回のブログにて、スズキのイタリア法人が「最後の内燃機関モデルとなるであろう」として、イタリア限定150台のみとなる特別仕様車ジムニー”又(また/Mata)”を発表しました。

欧州にてジムニーが販売できなくなる理由の一つには、排ガス規制がクリアできないことが挙げられますが、一方でオーストラリアでは、ジムニーがEV化されるとの噂が浮上していました。

これについて、ジムニーのグローバルトップである鈴木俊宏 氏が、「そのようなジムニーは、最も優れた特性を台無しにするだろう」と発言し注目を集めています。


ジムニーのEV化については、2023年1月のリーク情報がきっかけだった

オーストラリア向けのジムニーといえば2023年1月、オーストラリアカーメディアのDriveが、スズキに取材した際に「2022年~2025年にかけての製品ロードマップ」を聞き出し、そのなかで「2024年に新型ジムニーLWB & HEVが発売予定」であると報じられました。

ちなみにLWBは「ロングホイールベース」を意味し、「HEV」はその名の通りハイブリッドを意味しますが、残念ながらこれらのモデルについては製品ロードマップの計画通りにはなっておらず、今のところ市販化に関する情報は公式からは一切展開されていないとのこと。

スズキはEV化以外の選択肢も視野にいれている?

現時点では、本当にジムニーがEV化されるのかは疑問に感じながらも、鈴木 氏は「ジムニーの核となる強みは、適正な重量だと思います」と語り、仮にEV化するとなると必然的に車体重量が増加してしまうため、ジムニー本来のバランスを失ってしまうことに苦言を呈しているようです。

ただ、ジムニーをこのまま内燃機関モデルとして販売し続けることは難しいことから、鈴木 氏もインタビューにて「ジムニーをプロ用のツールとして市場に提供し続けたいのであれば、ICE技術を活用したe-fuel、つまりバイオ燃料が将来的にもジムニーをサポートし続ける方法になるかもしれません」とコメント。

欧州においてはジムニーは現在、軽商用車よりも乗用車に対して厳しいCO2排出量目標を回避するため、2シーター及びトランクの前に金属製の仕切りを備えた商用車(LCV)としてのみ販売することで、規制緩和とともに販売を継続しているものの、この方法もいつまで継続できるかは読めない所。

なおジムニーの電動化は、排出量の多い自動車を過剰に販売した自動車メーカーに対して「罰則を科す」オーストラリア政府の新自動車効率基準(NVES)も設けられているため、オーストラリア市場向けではEV化以外避けられないとの見方もあるようです。
※オーストラリアでは、ジムニーを一台販売するごとに2,000オーストラリアドル~3,500オーストラリアドルの罰金が科せられる模様

1ページ目:ホンダとスズキのインド法人が、それぞれ次期アメイズ/ディザイアのティーザー画像を公開!

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Reference:Drive