フルモデルチェンジ版・日産の新型エルグランド (E53型)の開発は進んでいる模様。やはりe-POWERは設定されるようだがPHEVの設定は?バッテリー上がりは大丈夫?
かなり厳しい経営状況にある日産だが、次期エルグランド (E53)こそ起爆剤になってほしいところ
2010年に3代目(E52型)として発表・発売されて14年が経過する、日産のフラッグシップミニバンのエルグランド (Nissan Elgrand)。
トヨタ・アルファード (Toyota ALPHARD)/ヴェルファイア (VELLFIRE)やホンダ・オデッセイ (Honda Odyssey)に対抗するラージサイズミニバンですが、度重なる年次改良やマイナーチェンジが実施されただけで、これまで全く大幅改良されるようなことはありませんでした。
そんなエルグランドですが、海外では既に4代目(E53型)と思われる開発車両が初スパイショットされる一方で、どうやらE53型の開発も順調に進んでいることが明らかとなりました。
E53型エルグランドは早くとも2026年にデビューか
こちらが、日産の中期経営計画The Arcにて公開された次期エルグランドと思わしきシルエット。
ボディスタイルとしては伸びやかなボックスタイプで、テールランプはセンター直結式の一文字を採用。
ちなみにフロントマスクに関しては、The Arcの動画を拝見する限りでは、ハイパーツアラー(HYPER TOURER)コンセプトのような一文字LEDデイライトが搭載される可能性が高く、近未来的で電動モデルのような雰囲気になることが期待されます。
次期エルグランド (E53)のデビューが待ち遠しいところですが、私がいつもお世話になっている日産ディーラーの情報によると、直近で開催された2025年以降に販売する新車・新型車を対象にしたメーカーとの製品勉強会にて、ほんの少しだけ本モデルに関する情報が展開されたとのこと。
その情報は極めて限定的ではありますが…
・開発の進捗状況としては順調でありながらも、新規開発の専用本革シートを採用するために期間を要しているために、デビュー時期は早くとも2026年頃?
・パワートレインにe-POWERを設定する予定
ということを教えて頂いたそうです。
なおデビュー時期については、やはり開発状況によって大きく変化する恐れがあるとのことですが、反対にデビュー時期が大幅に短縮される可能性は低いとのことで、やはり早く見積もって2026年頃を見た方が良いのかもしれません。
e-POWER以外にも、ガソリンやプラグインハイブリッド(PHEV)も?
続いてこちらも注目したいのがパワートレイン。
具体的なエンジンスペックなどは不明なままですが、エルグランドの立ち位置を考慮しつつ、既に販売されている現行セレナ e-POWER (C28)が排気量1.4L 直列3気筒自然吸気エンジンを搭載していることを考えると、エクストレイル e-POWER (New X-Trail e-POWER, T33)の排気量1.5L 直列3気筒VCターボエンジンがベースになっても不思議ではないところ。
一方でガソリンモデルについては触れられていませんが、競合のアルファード/ヴェルファイアでガソリンモデルをラインナップしていることや、価格帯含めてファミリー世代もターゲットを視野に入れるとなるとガソリンモデルの設定はあってほしいところ。
そしてもう一つ気になるのが、上の画像にある開発車両がスパイショットされた際、プラグインハイブリッド(PHEV)と思わせるような充電ポートが確認できること。
現時点では次期エルグランドに設定されるかは不明ですが、2025年に新型エクストレイルをベースにPHEVが設定されることが計画されているとのことで、おそらくは次期エルグランドにも設定され、競合のアルファード/ヴェルファイアのPHEV Executive Lounge同様に、上位グレード専用として設定されることが期待されます。