ヒョンデ「タッチパネルは使い勝手が悪く、お客様をイライラさせていたことに気付きました。これからは物理スイッチです」→トヨタや日産などはどう対応する?
(続き)ヒョンデは「タッチパネルが使い勝手の良いものではない」ことに気付いているが、日本の自動車メーカーはどうだ?
先程の続きにはなりますが、日本の自動車メーカーもヒョンデの考え・姿勢は見習うべきだと思いますし、安易に「コストカットに繋がるから」という理由でフル液晶メーターだったりタッチパネルに集約させることが、必ずしも最善策になるとは限らないと思うんですね。
特にここ最近の日本の新型車だと、日産の新型セレナ (Nissan New Serena, C28)の場合は、先進性を優先しすぎたがために、エアコンの操作系は概ねタッチパネル化したため、直感的な操作ができない上に「誤操作」にも繋がっていて、おまけにシフト操作は、シフトノブではなくスイッチ操作になり、こちらも直感的な操作ができずに「一度目線をスイッチ関係に寄せないとわからない」レベル。
ここまで使いづらいUX/UIは極めて珍しいかと思いますが、ユーザーの意見をフィードバックしていれば、もしかすると次期C29型や、次期エルグランド (New Elgrand, E53型)では物理スイッチを採用しているかもしれません。
トヨタ/レクサスもどんどん使いづらくなっている
あとはこちらも極めて残念なのがトヨタ/レクサス。
このブランドこそユーザーの意見をほとんど無視しているのでは?と思わせるレベルで、スマートさや先進性、さらにはコストカットばかりに集中してしまい、結果的にエアコン操作系やシートヒーター/ステアリングヒーターは全てディスプレイオーディオ上に集約させてしまったんですね。
これこそユーザーの使い勝手を完全に無視し、ヒョンデが「最善策ではないと」言い切る典型例だと思うのですが、なぜそこまでしてディスプレイオーディオに集約することにこだわるのかは不明。
操作性が良かったり、特に目線を切り替えなくとも使い勝手が良ければ話は別だと思いますが、実際に上の画像のような14インチディスプレイオーディオを搭載するレクサス現行NXだったり、トヨタ新型アルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)を所有するオーナーからすると、この操作系は決して直感的に操作できるものではなく、必ず目線を変えなければならないため満足度としては低いものだと考えています。
そういう意味では、トヨタ/レクサス、日産など、積極的にタッチパネル/タッチスクリーンを採用しているメーカーは、ユーザーの意見を上手くフィードバックできていないのでは?と思ってしまいますね。
1ページ目:なぜヒョンデは「タッチパネルの操作系」から物理スイッチに戻そうと考えたのか?