東風日産が初のPHEVセダンとなる新型N7を広州モーターショー2024にて公開!度重なるリークで新鮮味を失ったレクサス新型ESが遂に公式公開
日産は今後PHEVモデルの展開に期待したい
2024年11月15日~24日まで開催の中国・広州モーターショー2024にて、日産と東風汽車との合弁企業である東風日産より、新世代EVセダンとなる新型N7が世界初公開されました。
このモデルは、100%電気自動車のピュアEVとプラグインハイブリッド(PHEV)の2種類をラインナップする中国専売モデルになるそうで、過去に中国の公道にてスパイショットされた開発車両をベースにしたモデルになる可能性が高そうです。
早速、東風日産が発表した新型N7の内外装デザインや機能性についてチェックしていきましょう。
日産のEVセダンとは思えないほどに中国よりのデザインに
こちらが今回、広州モーターショー2024にて世界初公開された中国専売モデルとなる新型N7。
モデルとしてはピュアEVタイプになるとのことで、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルの同時公開は無かったようです。
ちなみにこのモデル、中国では2025年上半期より量産モデルとして発売予定とのことで、そのタイミングでピュアEVとPHEVが同時発売となるのか、それともPHEVは少し遅れたタイミングで発売されるのかまでは不明です。
こちらが真正面から見たフロントマスク。
センター直結式の一文字LEDセンターライトや、プジョーを彷彿とさせるような牙風のLED字型LEDデイライトなどが確認でき、こうした細部のデザインは過去にスパイショットされた開発車両と概ね同じ。
フロントマスクだけを見ると、日産の新世代モデルというよりは、中国独自のブランド(スタートアップ企業)が発表したかのような、”中国好みのデザイン意匠”というイメージ。
広州モーターショーではN7だけでなくNIも出展されたようだが…?
ちなみにこちらが、実際に広州モーターショー2024にて出展された新型Nシリーズとなりますが、どうやらN7ではなく”NI”だそうで、先程の牙風のLEDデイライト部分が”N1”という表記になっているのがユニーク。
単なる出展用の演出なのか、コンセプトモデルだから少し遊び心を持たせているのか、はたまた市販車両でも採用されるデザインなのか…
ボディカラーは濃いめのグリーンカラーに塗装されていますが、おそらくはノートオーラ (New Note Aura)のようなフォレストグリーンなのではないかと推測されます。
ボディスタイルはファストバックというよりも王道セダンに近い
改めて新型N7を見ていきましょう。
こちらはリアクォータービュー。
伸びやかなボディスタイルでありながらも、トヨタ新型クラウンセダン (Toyota New Crown Sedan)のようなファストバッククーペスタイルではなく、まさに王道セダンに近いスタイル。
ボディサイズとしては、全長4,930mm×全幅1,895mm×全高1,487mm、ホイールベース2,915mmとかなり大柄ですが、2列目シートの快適性や広々とした足もとを確保する意味では、これぐらいの大きなサイズ感が中国では魅力的なのかも。
日本のラインナップモデルでは採用されていない先進的な装備も充実
なお日産公式プレスリリースでは記載されていませんが、本モデルでは710個もの高出力LEDユニットと、882個ものOLEDユニットを搭載しているとのこと。
更に「マジック・キャンバス・フロントライトグループ」と「リアライト・グループ・インタラクティブ・ライトランゲージシステム」なるものも備えているそうですが(何とも長々しくも噛みそうなネーミング…)、これらがどのような役目を果たすかまでは不明。
この角度からでも流麗なクーペフォルムでありながらも、トップルーフはパノラマガラスルーフを採用し、足もとも中国ユーザーが好みそうなマルチスポークタイプ。
アウタードアハンドルもフラッシュタイプでスマートですが、使い勝手という面で考えるとちょっと不便に感じるかも?
まさかのサッシュレスドアだと…
そしてちょっと意外だったのは、ドアはサッシュレスなのでサイドウィンドウがクーペモデルのように完全剥き出しだということ。
これもデザイン性を優先してだと思いますが、日本だとサイドバイザーを設けるユーザーもいるでしょうから、これだと装着は不可能に。
モメンタ社との共同開発となる「ナビゲート・オン・オートパイロット」とは?
なお、今回は新型N7のインテリアは公開されていないものの、「クアルコム・スナップドラゴンTM(Qualcomm SnapdragonTM)8,295プロセッサー」を搭載したインフォテイメントシステムが採用されるとのことで、シームレスなコックピットプレジャーを提供するとのこと。
またN7には、東風日産とモメンタ社で共同開発した「ナビゲート・オン・オートパイロット」と呼ばれる先進の運転支援技術を搭載するとのこと。
この運転技術には、ハイスピードナビゲーションNOAやシティメモリーナビゲーションNOA、フルシナリオインテリジェントパーキングといった機能が備わっているそうですが、これが従来のプロパイロット技術とどのように異なるのか、そしてハンズオフ機能付きとなるプロパイロット2.0よりも優れているのかも気になるところです。