トヨタ/レクサスともにSUV主体のメーカーになってしまう?ブランドを盛り上げるGRスープラやRC等のスポーツカーが次々「生産・販売終了」とアナウンス

2024-11-30

次世代モデルに向けた生産・販売終了だとは思うが、これだけ一挙にスポーツカーが姿を消すのは寂しい

前回のブログにて、レクサスの2ドアスポーツクーペRC/RC Fが生産・販売終了することが明らかとなり、ハイパフォーマンスモデルのRC Fは生産終了前に日本抽選限定200台のみとなる特別仕様車ファイナルエディション (Final Edition)を販売することが明らかとなっています。

そしてトヨタにおいては、2024年11月28日にトヨタ公式プレスリリースにて、現行A90型となるGRスープラの生産・販売終了がアナウンスされ、最後の一部改良版に加え、グローバル限定300台のみとなるA90 Final Editionが販売されることが明らかとなりました。

次々とスポーツカーが生産・販売終了とアナウンスされている日本の自動車メーカーですが、トヨタ/レクサスに至ってはSUVが半数近くを占めているようにも感じられます。


日産もGT-R R35が2025年モデルで終了と言われている

ちなみに、トヨタ/レクサス以外の日本の自動車メーカーにおいては、日産が2025年モデルとなるGT-R R35を発表・発売しましたが、こちらは既にメーカーから各販売店に対して「2025年モデルでR35の販売・生産を終了」とアナウンス済。

一方で2025年2月に正式に発売される改良型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)においても「2025年モデルで生産・販売終了する可能性が高い」と噂されています。

こうした状況を鑑みると、どの自動車メーカーも「自動車業界を盛り上げる=スポーツカー」という昔ながらのイメージを刷新し、「売れる車」へとシフトしないと自動車業界は続かないと悟ったのかもしれず、その結果としてトヨタ/レクサスの主力モデルの多くがSUVになってしまったのかも。

トヨタはいつからSUVを主体に販売するメーカーになったんだ?

なお参考までに、トヨタが2024年11月末時点でラインナップする車種は以下の通りとなりますが、圧倒的にSUVが多いことが分かりますし「ラインナップはされているけど、受注停止中で購入できない」モデルもあるため、現時点ではランドローバーのようなSUV専売メーカーになっているような状態に。

[コンパクトカー]

◇アクア

◇カローラスポーツ

◇ヤリス

◇ルーミー


[ミニバン]

◇アルファード

◇ヴェルファイア

◇ノア

◇ヴォクシー

◇シエンタ

◇ハイエースワゴン


[セダン]

◇カローラセダン

◇カローラアクシオ

◇クラウンセダン

◇プリウス

◇MIRAI

◇センチュリー


[ワゴン]

◇カローラツーリング

◇カローラフィールダー


[SUV]

◇カローラクロス

◇クラウンクロスオーバー

◇クラウンスポーツ

◇ハイラックス

◇ハリアー

◇bZ4X

◇ヤリスクロス

◇ライズ

◇RAV4

◇ランドクルーザー70

◇ランドクルーザー250

◇ランドクルーザー300

◇センチュリーSUV


[スポーツカー]

◇コペンGR SPORT

◇GRカローラ

◇GRヤリス

◇GRヤリス

◇GRスープラ

以上の通り、トヨタ公式が振り分ける各カテゴリーの車種を足し合わせると36車種になるのですが、その内SUVカテゴリーは全13車種。

つまり全体の約30%がSUVになるわけですが、全36車種のなかには受注停止中のモデルもあるため、2024年11月末の時点で実質購入できる車種の約半数がSUVということに。

レクサスに至っては「半数以上がSUV」

一方で、レクサスのラインナップモデルは以下の通り。

[セダン]

◆LS

◆ES

◆IS


[ミニバン/MPV]

◆LM


[SUV]

◆LX

◆GX

◆RX

◆RZ

◆NX

◆UX/UX300e

◆LBX


[クーペ]

◆LC

◆RC/RC F

以上のラインナップを見てもお分かりの通り、各カテゴリーを足し合わせると全13車種になるわけですが、そのうちの7車種がSUVになるわけですね。

つまり全体の50%以上がSUVになるわけで、1989年にレクサスブランドが立ち上げられた当初は、LS/ESを主体にセダンを販売してきたイメージでしたが、時代の変化と共にブランドイメージやユーザーのニーズも変化してきて、セダンやクーペは影をひそめてしまい、気が付けばSUVが多く販売されるようになってきました。

2ページ目:トヨタ/レクサス/日産に続き、ホンダの”あのスポーツカー”も終了する恐れ?