トヨタ/レクサスともにSUV主体のメーカーになってしまう?ブランドを盛り上げるGRスープラやRC等のスポーツカーが次々「生産・販売終了」とアナウンス
次世代モデルに向けた生産・販売終了だとは思うが、これだけ一挙にスポーツカーが姿を消すのは寂しい
前回のブログにて、レクサスの2ドアスポーツクーペRC/RC Fが生産・販売終了することが明らかとなり、ハイパフォーマンスモデルのRC Fは生産終了前に日本抽選限定200台のみとなる特別仕様車ファイナルエディション (Final Edition)を販売することが明らかとなっています。
そしてトヨタにおいては、2024年11月28日にトヨタ公式プレスリリースにて、現行A90型となるGRスープラの生産・販売終了がアナウンスされ、最後の一部改良版に加え、グローバル限定300台のみとなるA90 Final Editionが販売されることが明らかとなりました。
次々とスポーツカーが生産・販売終了とアナウンスされている日本の自動車メーカーですが、トヨタ/レクサスに至ってはSUVが半数近くを占めているようにも感じられます。
日産もGT-R R35が2025年モデルで終了と言われている
ちなみに、トヨタ/レクサス以外の日本の自動車メーカーにおいては、日産が2025年モデルとなるGT-R R35を発表・発売しましたが、こちらは既にメーカーから各販売店に対して「2025年モデルでR35の販売・生産を終了」とアナウンス済。
一方で2025年2月に正式に発売される改良型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)においても「2025年モデルで生産・販売終了する可能性が高い」と噂されています。
こうした状況を鑑みると、どの自動車メーカーも「自動車業界を盛り上げる=スポーツカー」という昔ながらのイメージを刷新し、「売れる車」へとシフトしないと自動車業界は続かないと悟ったのかもしれず、その結果としてトヨタ/レクサスの主力モデルの多くがSUVになってしまったのかも。
トヨタはいつからSUVを主体に販売するメーカーになったんだ?
なお参考までに、トヨタが2024年11月末時点でラインナップする車種は以下の通りとなりますが、圧倒的にSUVが多いことが分かりますし「ラインナップはされているけど、受注停止中で購入できない」モデルもあるため、現時点ではランドローバーのようなSUV専売メーカーになっているような状態に。
[コンパクトカー]
◇アクア
◇カローラスポーツ
◇ヤリス
◇ルーミー
[ミニバン]
◇アルファード
◇ヴェルファイア
◇ノア
◇ヴォクシー
◇シエンタ
◇ハイエースワゴン
[セダン]
◇カローラセダン
◇カローラアクシオ
◇クラウンセダン
◇プリウス
◇MIRAI
◇センチュリー
[ワゴン]
◇カローラツーリング
◇カローラフィールダー
[SUV]
◇カローラクロス
◇クラウンクロスオーバー
◇クラウンスポーツ
◇ハイラックス
◇ハリアー
◇bZ4X
◇ヤリスクロス
◇ライズ
◇RAV4
◇ランドクルーザー70
◇ランドクルーザー250
◇ランドクルーザー300
◇センチュリーSUV
[スポーツカー]
◇コペンGR SPORT
◇GRカローラ
◇GRヤリス
◇GRヤリス
◇GRスープラ
以上の通り、トヨタ公式が振り分ける各カテゴリーの車種を足し合わせると36車種になるのですが、その内SUVカテゴリーは全13車種。
つまり全体の約30%がSUVになるわけですが、全36車種のなかには受注停止中のモデルもあるため、2024年11月末の時点で実質購入できる車種の約半数がSUVということに。
レクサスに至っては「半数以上がSUV」
一方で、レクサスのラインナップモデルは以下の通り。
[セダン]
◆LS
◆ES
◆IS
[ミニバン/MPV]
◆LM
[SUV]
◆LX
◆GX
◆RX
◆RZ
◆NX
◆UX/UX300e
◆LBX
[クーペ]
◆LC
◆RC/RC F
以上のラインナップを見てもお分かりの通り、各カテゴリーを足し合わせると全13車種になるわけですが、そのうちの7車種がSUVになるわけですね。
つまり全体の50%以上がSUVになるわけで、1989年にレクサスブランドが立ち上げられた当初は、LS/ESを主体にセダンを販売してきたイメージでしたが、時代の変化と共にブランドイメージやユーザーのニーズも変化してきて、セダンやクーペは影をひそめてしまい、気が付けばSUVが多く販売されるようになってきました。