トヨタ/レクサスともにSUV主体のメーカーになってしまう?ブランドを盛り上げるGRスープラやRC等のスポーツカーが次々「生産・販売終了」とアナウンス
(続き)スポーツカーにとっては最大の敵ともいえる排ガス/騒音規制
これは決してトヨタやレクサスだけに限った話ではないのですが、やはり一番残念に思うのは、(一時的なことなのかもしれないのですが…)スポーツカーが市場からどんどん淘汰されていくということ。
まるで「スポーツカーをこの世から無くす」「大排気量エンジンを抹殺する」と言わんばかりに、排ガス規制や騒音規制が年々厳しくなり、その規制をクリアするために各種自動車メーカーが知恵を出し合いながらも、コストを抑えて市販化できるように努力しているわけですが、ニッチなスポーツカー市場ということもあって、中々数も捌けないために開発費を回収することが難しく、車両単価が高騰してしまうのも致し方ないことだと思うんですね。
しかしながら、車両本体価格と性能、デザインといった「結果」で判断する多くのユーザーは、その努力の過程を評価することは中々に難しいですし、特に文句しか言わない「買わない勢」が中心となってスポーツカーを批判することも定番化しているのを見ると、スポーツカーに対する見方や価値・評価は変わらないのかもしれません。
次に姿を消すかもしれないスポーツカーは?
そして、次に生産・販売終了が予想されるモデルが、2024年11月末時点でも受注停止中となっているホンダ新型シビックタイプR (Honda New Civic Type R, FL5)。
ノンハイブリッド&6速MTのみの正統派ともいえるFFスポーツカーですが、バックオーダー分を全て捌き切る予定の2026年下期を目途に、おそらくは受注再開せずにそのまま生産・販売終了するのでは?との噂も出ています。
そうなると、実質的にホンダが販売できるスポーツカーはシビックRSのみになるわけですが、こちらも2024年9月に発売されて僅か2か月で「2025年9月までの年間生産予定数に到達」したため、既に受注停止になっているんですね。
この調子が続くとなると、実質スポーツカーを買いたくても買えない状況が続き、受注再開の度に車両本体価格も値上げすることは定番化しているため、購入意欲が下がってしまうのも無理ないのかもしれません。
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