ホンダ・日産・三菱の経営統合に関する報道が加速する中、日産が東京オートサロン2025向けの新たな出展概要を公開!NEO SKYLINEや新型Zのワゴン?
日産は今後、本当に再起できるのか不安ではあるが…
2024年12月23日、ホンダと日産、そして三菱による経営統合における協業入りの会見が行われ、終始グダグダ且つ明確なビジョンが見えづらい内容ではありましたが、こうしたなか日産公式プレスリリースより、2025年1月10日~12日に開催される東京オートサロン2025に向けての新たな出展概要を明らかにしました。
今回は、日産グループである学校法人日産学園・日産自動車大学校の学生が制作したカスタマイズカーの出展概要となります。
日産自動車大学校は、全国に5校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)あり、5校に共通する自動車整備の国家資格取得を目指す学科に加え、モータースポーツ系や車体系(板金・塗装)の課程をもつ自動車整備専門学校でもあります。
今回、車体系の課程を有する愛知校・京都校の学生たちが、授業の集大成として制作した3台の車両を出展するわけですが、果たしてどのようなモデルが出展されるのか?ベースとなるモデルは何なのかをチェックしていきましょう。
CV35型スカイラインクーペをベースにした「NEO SKYLINE」
まずは、日産京都自動車大学校の自動車整備・カスタマイズ科4年生が制作した「ネオスカイライン(NEO SKYLINE)」を見ていきましょう。
本モデルは、CV35型スカイラインクーペをベースにしたレプリカモデルで、いわゆるケンメリの現代的な解釈に基づいて作られた一台。
1970年代に一世を風靡したケンメリスカイラインをオマージュし、学生たちが新たにケンメリの魂を宿したクルマを造りたいという思いで約6か月という期間で製作されたそうです。
なお、本モデルを製作するに至った経緯などは以下の通り。
このクルマは30代~50代のお客さまを意識して製作されましたが、車名につけられた“NEO”には、ぞれぞれの年代の方々に向けた学生たちの思いが込められています。
“N”は 50代の人たちが子供の頃、街中を走るケンメリに憧れていた当時を思い出して懐かしさ(Nostalgia)を感じてもらいたいという思い。
“E”は忙しい日々を過ごす40代の人たちに、このクルマで夢中(Enthrall)になってドライブを楽しみ、日常のストレスを発散してもらいたいという思い。
そして“O”は、1970年代当時、ケンメリが非常に斬新で独創的なデザインだったように、現代のクルマに見慣れた30代の方々に、今の時代の中での斬新さと独創性(Originality)を感じていただきたいという思いから、それぞれのキーワードの頭文字を組み合わせたものです。
このコンセプトを具現化するために、ケンメリの部品やデザインをそのまま流用するだけでは無く、ケンメリらしさを残しながらも今の時代に合ったスタイルを探求しました。ボディカラーは、学生が考えたオリジナルカラーの「トモアキブルー」です。
ケンメリのブライトブルーメタリックをベースに、新たにパールを加え、懐かしさの中にも新しさを表現しました。
M35型ステージアをベースにした「フェアレディZ Lealia」
続いては、日産京都自動車大学校の自動車整備・カスタマイズ科4年生によって制作されたフェアレディZ Lealiaを見ていきましょう。
本モデルは、新型フェアレディZ (New Fairlady Z, RZ34)のフロントマスクをモチーフにしたオリジナルカスタムモデルで、モデルベースはステーションワゴンタイプのM35型ステージア。
制作期間としては、先程のNEO SKYLINE同様に約6か月とのこと。
なお、本モデルを製作するに至った経緯などは以下の通り。
「Z Lealia」は“家族と歩むスポーツワゴン”をコンセプトとし、刺激と日常を合わせ持ったクルマを目指して企画されました。
スポーツカーが好きで「フェアレディZ」に憧れるお父さんに、家族一緒にスポーツカーでドライブを楽しんでもらいたいという学生の思いが込められています。
車名のLealia(リーリア)とは、英語の「Lead(率いる)」とラテン語の「Familia(家族)」から組み合わせた造語です。
ベース車両はM35型ステージアですが、同車が持つスクエアなデザインを一新しています。
最新のRZ34型フェアレディZのような流麗なデザインを実現するために、リア周りはフェンダーやルーフを一部切断し、日産リーフのリア部分を丸ごと取り付けて溶接しました。
さらにリアフェンダーをワイド化することで、フェアレディZらしい筋肉質で迫力のあるリアフェンダーを再現しています。
ボディカラーは、RZ34 フェアレディZ発表当時のイメージカラー「イカヅチイエロー」を採用しました。