日産大丈夫か…経営再建に伴う人員削減・リストラに加え、商用モデルADが生産終了へ。更にNV200も生産縮小で「売る車がどんどん少なくなりそうだ」

トヨタの商用車が終売になるのも意外だったが、まさか日産の商用車も終売とは…

前回のブログにて、2025年秋頃にトヨタの商用モデルでお馴染みとなるカローラフィールダー (Toyota Corolla Fielder)/カローラアクシオ (Corolla Axio)が生産・販売終了することをお伝えしました。

トヨタの主力モデルで数少ない5ナンバーモデルながらも、このタイミングで終売となるのは意外でしたが、その一方で日産の商用モデルでお馴染みとなるADも、2025年11月をめどに生産終了することが明らかとなりました。


商用モデルADを製造する日産車体の人員も削減へ

国内メディア・読売新聞オンラインの報道によると、日産は経営再建を進めていくなかで、国内でのリストラに着手する方針であることがわかっていますが、その一方で商用車などを製造する子会社・日産車体の湘南工場での生産体制を縮小し、数百人規模の人員削減を計画中。

加えて日産は、同工場にて製造する商用バンADの生産を2025年11月を目途に取りやめるとのことで、おそらく近日中に販売終了と共に正式に終売をアナウンスするのではないかと予想されます。

ADの生産終了の背景には、上述の大規模なリストラを含めつつ、競合モデルとなるトヨタ・プロボックス (Toyota Probox)に押されてしまい、販売が低迷していることも主な要因とのことですが、一方でノートシリーズも商用車として活用されること場合も多く、「ノートやNV200でも十分商用車として賄える」という判断なのかもしれません。

NV200も生産縮小され、後々終売となりそうだが…

なお、同工場の生産能力は年間15万台で、ADとNV200の2車種を生産していますが、今後はNV200も生産縮小を検討しているとのことで、もしかすると今後の経営方針や予算、人員削減などを理由にNVシリーズ自体も終売となることも考えられるかもしれませんね。

ちなみに日産は、約9,000人規模のリストラを進めていくことを明らかにしていますが、その内訳には生産などの直接部門で3,000人、事務系などの間接部門で6,000人を世界で削減する計画ですが、なぜかその中に役員は含まれないという不思議。

役員は役員で今後の方針を”検討する・スリム化を考えている”とのことですが、政治屋気質な役員が集う日産を再生するには、社員のリストラ以上にトップを刷新することの方が最も重要だと思うのですが、そういった優先順位の付け方から間違っていることを考えると、まるで日本の政治の縮図を見ているかのよう。

なお、先程のリストラには湘南工場の削減も含まれているわけですが、国内では本社部門も対象になるかが焦点となっているようです。

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