販売台数が多いから「売れている」わけではない?ホンダ新型N-BOXの台数が明らかにおかしい…2025年3月度&2024年度の軽自動車販売・登録台数ランキングをチェック
今回のランキングは不審な点が多すぎるな…
全国軽自動車協会より毎月発表される、国産軽自動車の各月登録新車販売台数ランキング。
前回は「2025年2月度」の軽自動車新車販売・登録台数ランキングを紹介しましたが、今回は「2025年3月度」と「2024年度(2024年4月~2025年3月)」のランキングを紹介していきたいと思います。
軽自動車の絶対的王者となるホンダN-BOXですが、今回のランキングでもダントツ1位だったものの、2位以下の競合モデルにどれだけの差を付けたのか?チェックしていきましょう。
2025年3月度の軽自動車・新車販売台数ランキングは?
それでは早速、2025年3月度の(軽自動車)新車販売台数ランキングを見ていきましょう。
【2025年3月度の登録新車販売台数ベスト15】
- ホンダ・N-BOX:23,627台(前月18,823台)
- スズキ・スペーシア:16,463台(前月15,715台)
- ダイハツ・タント:12,012台(前月12,404台)
- ダイハツ・ムーヴ:9,579台(前月8,177台)
- スズキ・ハスラー:8,379台(前月8,589台)
- 日産・ルークス:8,360台(前月7,049台)
- スズキ・ワゴンR:6,753台(前月6,981台)
- ダイハツ・ミラ:5,877台(前月5,031台)
- ダイハツ・タフト:5,745台(前月5,301台)
- 三菱・デリカミニ/eKシリーズ:5,421台(前月4,508台)
- 日産・デイズ:5,206台(前月4,250台)
- スズキ・ジムニー:5,141台(前月4,803台)
- スズキ・アルト:5,027台(前月6,071台)
- ホンダ・N-WGN:3,204台(前月2,175台)
- スズキ・エブリイワゴン:2,100台(前月1,733台)
以上が、2025年3月度のランキングとなります。
N-BOXシリーズだけ2万台を突破しているが、この台数は本当に「売れている」と言えるのだろうか?
今回のランキングでは、決算時期ということもあって、2025年3月までに登録を完了したい販売店も多かったのだと考えられ、私がお世話になっている販売店でも「納車は4月にして、とりあえず3月に登録だけ済ます」といった例も。
ちなみに、今回のランキングでもダントツ1位だったホンダN-BOXですが、ホンダディーラー曰く、ホンダの製造工場のヤードに大量のN-BOXが保管されていて新規の製造ができないために、とりあえず販売店で見込み発注して登録 → 販売・登録台数を稼ぐといったやり方が進んでいるために、今回このような過剰な台数で1位を獲得している可能性があるそうです。
そう考えると、「販売・登録台数が多い=顧客に納車されている」「登録台数が多い=売れている」というわけではなく、販売店で在庫として保管しておく、という見方の方が強いかもしれませんね。
スズキ・スペーシアやダイハツ・ムーヴ/タントも同様ではありますが、決してスマートなやり方ではないですし、必ずしも販売台数が多いから「売れている」というわけではないので、このランキングの見方には少々注意が必要かもしれません。