【衝撃】三重県警にホンダ現行NSXのパトカー仕様が寄贈!ナンバーはもちろん「110」で、「国民の税金」ではなく不動産経営者によって寄贈された車だった
開催された場所が三重県の鈴鹿サーキットというのも粋な計らいだ
2025年4月21日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにて、三重県警にホンダ現行NSXのパトカー仕様が寄贈されました。
このNSXは、日本国民の税金によって三重県警が購入したものではなく、滋賀県の不動産会社であるSmart社の小林俊也 (こばやし・としや)さん(43歳)によって寄贈されたものとなります。
一般企業による経営者からのスーパーカー/スポーツカーをベースにしたパトカー仕様の寄贈は、栃木県警が有名ですが、今回は珍しく三重県警に寄贈されています。
背景といい、新車お披露目会のような世界観だ
こちらが今回、三重県警に寄贈されたというホンダ現行NSXのパトカー仕様(共同通信より引用)。
日本抽選限定30台のみとなる特別仕様車NSX Type Sではなく、いわゆるスタンダードタイプのNSXになるわけですが、このモデルを寄贈した小林俊也さん曰く、「警察の活動に役立ててほしい」とのこと。
元々このモデルは、小林さんが所有していた個体なのか、それとも中古車を購入してそのままパトカー仕様に改造を依頼して寄贈したのかは不明ですが、高速道路での取り締まりや広報啓発用としては十分なスペックだと思います。
鈴鹿サーキットのホームストレートをぶっちぎるNSX
あと、個人的に最も驚いたのが寄贈式が行われた場所。
三重県の有名どころで、スーパーカー/スポーツカー本来の性能の高さを活かすとすれば鈴鹿サーキットかと思いますが、この場所をチョイスした広報担当は有能(F1の日本グランプリが開催されるコースでもあるので、ある意味で十分なPRになっていると思う)。
今回の寄贈式では、NSXの加速性能の高さを知っていただくためにホームストレートにて披露。
NSX本来のパフォーマンス性能をどこまで活かしきれているかは不明ですが、これだけの速さをお披露目されたら、「高速道路では大人しくしていよう…」と考える地元民も多いのではないかと思います。
なお、三重県警は交通事故防止の広報啓発用に使うほか、高速道路での取り締まりにも活用する予定だそうで、この車から逃げられる車両はほとんどいなさそうですし、栃木県警に寄贈されている初代NSXのパトカー仕様とのコラボ走行も実現してほしいところ。
ちなみにこちらは、2020年9月18日に栃木県警に寄贈されたレクサスLC500のパトカー仕様。
この警察車両を寄贈したのは、有料老人ホーム「にこにこ川原田倶楽部」の会社役員で経営者でもある中村和男(なかむら・かずお)さんで、2018年にも栃木県警察に日産GT-R R35の警察車両を寄贈した人物。
なおレクサスLCといえば、ハイブリッドタイプのLC500hもラインナップされていますが、敢えてノンハイブリッドでV型8気筒自然吸気エンジンを搭載するLC500を寄贈したところに、中村さんのスポーツカー/スーパーカーに対する強い想いが感じられます。