フルモデルチェンジ版・三菱の新型デリカミニが2025年10月に発売予定!遂に「次期型の実車を見た」という販売店の感想・情報をまとめてみた
いよいよ2025年10月に発売予定の新型デリカミニ
三菱の主力モデルでお馴染みとなるデリカミニ (Mitsubishi Delica Mini)。
元々ラインナップされていたeKクロススペース (eK X Space)をベースにしたビッグマイナーチェンジ版ということで、2023年5月に発売されたわけですが、約2年半という短い期間を経て、初のフルモデルチェンジが実施される予定です。
既に日本の公道でも次期デリカミニと思わしき開発車両がスパイショットされていますが、その一方で共同開発モデルとなる日産のフルモデルチェンジ版・新型ルークス (Nissan New ROOX)と思わしき開発車両もスパイショットされています。
前回のブログでは、次期ルークスに関する最新情報をお届けしましたが、次期デリカミニはどのような進化を遂げるのか?
私がいつもお世話になっている三菱ディーラーにも一部情報が入り、メーカーとの製品勉強会で実車を拝見したという担当スタッフさんからの感想もまとめましたのでチェックしていきましょう。
新型デリカミニはキープコンセプトながらも、ダイナミックシールドグリルは少し弱め
まずは最も気になるであろう新型デリカミニのフロントマスクについて。
こちらは現行デリカミニのフロントマスクを踏襲しつつも、ダイナミックシールドグリルによる押し出し感は弱めになるとのこと。
そしてフロントヘッドライト意匠に関しても、現行デリカミニのように”U”字型LEDポジションランプと単眼LEDヘッドライトを受け継ぐことで、イメージキャラクター「デリ丸。」との一体感を維持していくそうです。
あと何気に嬉しいポイントは、フロント・リア共にフルLED化されるのも注目トピックス。
現行デリカミニは、フロント・リヤウィンカー共に非LED(豆球)を採用しているため、オールLEDというスマートさを必要としている方からすると、今回の次期型はかなり期待できるのではないかと思います。
現行モデルは、既に完成されたフロントマスクということもあり、ビッグマイナーチェンジやフルモデルチェンジで顔面を大幅に変えることはリスキーであり、デリ丸との親和性はどうするの?といった懸念もありましたが、ひとまずはキープコンセプトになることがわかって安心。
デリカミニをきっかけに、既存顧客だけでなく新規顧客も獲得してきたわけですし、競合モデルのホンダN-BOXやスズキ・スペーシアシリーズ、ダイハツ・タント/ムーヴキャンバスを検討されていた方々が、デリカミニを検討対象に入れるほどの人気っぷり。
この人気を次期型でも活かしたいでしょうから、今回の進化はかなり期待が持てるのではないかと予想されます。
e-POWERの設定は無し、現行のRB06型エンジンを継続へ
続いてパワートレインについても見ていきましょう。
こちらは日産の新型ルークス (Nissan New Roox)同様に、軽自動車専用のe-POWERシステムが採用される予定はなく、現行モデルのRB06型エンジンを継続するとのこと。
そのため、排気量660cc 直列3気筒自然吸気エンジンを搭載する自然吸気系と、排気量660cc 直列3気筒ターボエンジンを搭載するターボ系の2種類のグレードを展開する予定です。
実際に現行デリカミニ T Premium[2WD]を所有していた元オーナーからすると、RB06型エンジン+マイルドハイブリッドは、エアコンの有無で燃費が大幅に変わるため、おまけに燃料タンク容量は27Lと非常に少ないですから、ガソリン満タンによる航続可能距離は350km~400km程度と(概ね13km/L台)、決して優れた燃費性能ではありませんでした。
今回のフルモデルチェンジでも、エンジン型式が変わらずにマイルドハイブリッドが継続される予定ですから、そろそろ燃費性能の向上にも力を入れてほしい所。
四輪駆動[4WD]モデルには、新たに4種類の走行モードを設定予定
あと、駆動方式の前輪駆動[2WD]/四輪駆動[4WD]の2種類を展開するとのことですが、ちょとユニークなのは、遂に四輪駆動[4WD]モデルは、待望の走行モードが設定されるということ。
現行デリカミニでは、駆動方式に関係なく特に走行モードの設定はありませんでしたが、どうやら四輪駆動[4WD]モデルに限り4つの走行モードが設定されるのも注目。
おそらくは、ランクル300/レクサスLX600などのように、スノー (Snow)やダート (Dirt)など路面に応じた走行モードなのではないかと推測しますが、非ラダーフレームで足回りを大幅に刷新することで、果たしてどこまで走りの違いを見せつけてくれるのか気になる所ですね。