トヨタ・アルファードは完璧に見えて弱点アリ?全幅は小さく見えても「アレが大きい」ので感覚が狂う?納車後「通算11回目」の給油・燃費記録も

ほぼ弱点無しのアルファードだが、他のカテゴリーに比べると「少し劣っている」部分も

2024年1月に私に納車されて、もうすぐ1年5か月が経過するトヨタ・アルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)ガソリンZ・3列7人乗り[2WD]。

走行距離ももうすぐ9,000kmに到達する勢いで、2025年6月は事故から帰ってきたことによる喜びが大きいからなのか、利用頻度が非常に多く1,500km近く走らせています。

普段使いはもちろんのこと、中~長距離移動時にも重宝しているアルファードですが、特定の場所を走行(通過?)するときに限っては、SUVやセダン、クーペなどの他のカテゴリーに比べると劣っている部分もあり、ボディスタイルや構造上の問題はあれど、今後の課題になりそうなところ。

具体的にどういったところが劣っているのか、この他にも気になるポイントや、納車後「通算11回目」となる給油・燃費記録も含めて見ていきましょう。


ミニバンや1BOX系のねじり剛性は弱めのように感じる

早速アルファードの気になるポイントですが、コンビニの駐車場などに進入する際に、歩道の段差の入り口を通過するときに車体がねじれるような動きがあるかと思いますが、このねじり剛性がSUVやセダン、クーペに比べると弱く、車内の揺れが大きく感じるんですね。

もちろん、ミドルサイズミニバンのノア (Noah)/ヴォクシー (Voxy)に比べるとアルファードの方がねじり剛性は高いと感じますが、一方でホイールベースが短いコンパクトミニバンのシエンタ (Sienta)クラスになると、ねじり剛性が高く感じるところ。

実際に、私が以前所有していたヴォクシーとシエンタの両方を試乗比較して、スロープやグレーチング、ちょっとした段差を通過したときの車内の揺れなどを検証及び可視化してみたのですが、その違いが顕著に表れていました。

ボディサイズやパワートレインの違いにより、価格差が150万円程度異なるものの、とある条件下においてはシエンタの方が優れているため、「どこを重要視するか?」によっては、本モデルの価格の見方・考え方は変わって来るかもしれません。

ヴォクシー/シエンタの走った場所とは異なりますが、アルファードでも乗り心地を可視化している動画を公開していますので、こちらも併せて参考にしていただけますと幸いです。

段差のある所を斜めから進入もしくは脱出するときを除けば、アルファードの乗り心地は非常に高いと思いますし、ヴォクシーにプラスして150万円程度の追い金をすれば、更に上質な乗り心地を得ることができることを考えると、中々に魅力的なモデルであり、トヨタの絶妙な価格設定に納得できるのではないかと思います。

アルファードはとにかくサイドミラーが大きい

続いて、アルファードでちょっと気になるポイントも見ていきましょう。

本モデルを普段使いしていて気になるポイントが、サイドミラーが展開した分を含めての全幅のワイドさ。

主要諸元に記載されているような、ボディだけの全幅になると1,850mmとそこまでワイドではないのですが、格納されたサイドミラーも含めると全幅約2,000mmで、更に展開している(アンロックもしくは走行中の)ときは全幅約2,300mmと、とにかくワイドなんですね。

そのため狭い道を走行しているときに、ボディ部分は問題なくともサイドミラーが両サイドにはみ出していることで、目測を誤って外壁などに接触、もしくはシャッター付ガレージなどに接触する恐れもあるため、アルファードの車幅感覚はちょっと特殊に感じるかもしれません。

アルファードの納車後「通算11回目+α」の給油・燃費記録をチェック

続いては、アルファードの納車後「通算11回目」となる給油・燃費記録を見ていきましょう。

今回は、給油警告ランプが点灯する前に一度だけ満タン給油しているため、厳密には2回分の給油記録を1つにまとめているので、Trip Aメーターが1,000km超えているのは予めご了承ください。

まずは給油警告ランプが点灯するタイミングですが、上の画像にある通り、航続可能距離が残り「39km」のときに給油ランプが点灯しています。

なお参考までに、これまで航続可能距離が残り何kmで給油警告ランプが点灯したのかをまとめていますが、概ね30km付近で点灯しているものの、まだまだデータ量が少ないのかバラつきも大きいように感じられます。

1回目給油前:航続可能距離が残り「32km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費6.3km/L)

2回目給油前:航続可能距離が残り「34km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費13.3km/L)

3回目給油前:航続可能距離が残り「38km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費10.5km/L)

4回目給油前:航続可能距離が残り「32km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費13.0km/L)

5回目給油前:航続可能距離が残り「31km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費13.5km/L)

6回目給油前:航続可能距離が残り「40km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費12.7km/L)

7回目給油前:航続可能距離が残り「41km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費12.6km/L)

8回目給油前:航続可能距離が残り「37km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費12.4km/L)

9回目給油前:航続可能距離が残り「38km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費11.2km/L)

10回目給油前:航続可能距離が残り「39km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費10.7km/L)

[NEW]11回目給油前:航続可能距離が残り「39km」で給油警告ランプが点灯(平均燃費11.0km/L)

ちなみにガソリンモデルの場合だと、前輪駆動[FF]モデルは燃料残量が残り「約11L以下」になった場合、四輪駆動[AWD]モデルは残り「約10L以下」になった場合に給油警告ランプが点灯する仕組みになっているため、今回のように11.0km/Lの燃費を維持していれば、給油警告ランプが点灯しても(理論上は)120kmは走行できる計算になります。

航続可能距離が残り「0km」になるまで走らせて行こう

給油警告ランプが点灯したのでは、ここからは航続可能距離が残り0km(給油してください)になるまで走らせて行きます。

上の画像にある通り、航続距離が39km → 0kmになったタイミングだと、その間のTrip Aメーターの伸びは1,263.6km → 1,328.1km(+64.5km)で、乖離としては25km以上になるわけですが、その間は無料高速区間を走らせていたこともあり、ストップ&ゴーも少なく低回転で高速巡航していたので燃費も11.0km/L → 11.3km/Lへと向上。

そしてここからは、航続可能距離が0kmになってから「あとどれだけ走れるのか」見ていきましょう。

中々に体を張る検証ではありますが、結果的には航続距離が0kmになっても、Trip Aメーターが1,328.1km → 1,395.0km(+66.9km)走らせたところで、近くのガソリンスタンドに到着。

理論値としては、あと50kmほどは走れる計算ではあるものの、今回は早めのタイミングで給油することに。

気が付けば総走行距離も8,882kmと、あと少しで9,000kmに到達する勢いですし、2025年秋頃を迎えるときには10,000kmに到達しているのではないかと予想されます。

2ページ目:アルファードのメーター上燃費のリセット・更新方法は?満タン給油してのガソリン代はいくら?