日産がフルモデルチェンジ版・新型V38スカイラインを2027年度に国内販売すると報道!セダンは廃止でSUVにシフト?次期ジュークEVは2026年度に発売へ

日産の次期V38スカイラインの発売時期が明らかに!

2025年~2026年にかけて、日本国内において様々な新車・新型車が発売予定となっている日産。

2025年は、ビッグマイナーチェンジ版・新型エクストレイル e-POWER (Nissan New X-Trail e-POWER, T33)や、フルモデルチェンジ版・新型ルークス (New ROOX)が発売され、2026年度にはフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (New Elgrand, E53)が発売される予定です。

こうしたなか、予てより噂されていた次期V38スカイライン (New V38 SKYLINE)について、具体的な発売時期が明らかになっています。


どうやら2027年度に国内販売されるようだ

国内メディア日刊自動車新聞・電子版の報道によると、次期V38スカイラインは2027年度に国内販売を予定していると報道。

つまり、どんなに遅くとも2028年3月末までには発売されるとのことですが、元々の開発期間から4割程短縮されるとのこと。

日産は2025年5月に発表した「2024年度通期の決算報告」にて、開発刷新をテーマに、リードモデルの開発期間を37ヶ月、後続モデルの開発期間を30ヶ月へと大幅に短縮する取り組みを進めることを明らかにしたばかり。

本取り組みで開発される車種には、新型日産スカイラインや新型日産グローバルC SUV、新型インフィニティコンパクトSUVが含まれていますが、次期スカイラインに関しては、引き続きセダンとしてラインナップされるのか、それとも過去にラインナップされたクロスオーバーとして販売されるかまでは不明。

なお日産は、人員削減及びコスト削減を目的としたリストラと並行して、商品戦略も地域別に見直しているとのことですが、販売台数と収益が見込める車種に絞って短期開発を進めることで事業の立て直しを急ぐと語るも、果たして次期スカイラインが収益性を見込めるほどの商品力を持つのかは疑問。

昨今のセダン需要低迷を鑑みるとクロスオーバーが妥当か

例えば、次期スカイラインがクロスオーバー化するとして、価格帯含めて競合モデルは何になるのかが気になるところだと思いますが、トヨタで言えばクラウンシリーズ相当のブランドになるのであれば、クラウンクロスオーバー/クラウンスポーツ/クラウンエステートが競合になる可能性はありますし、価格帯は異なれどマツダ次期CX-5やスバル新型フォレスター、三菱アウトランダーPHEV、ホンダCR-V/ZR-Vなども視野に入って来るかもしれません。

こればかりは、現時点でスカイラインがどのような方向性を持つモデルになるかわからないので何とも言えないのですが(日産は日本国内にて高価格帯のモデルを主力に販売していくともコメントしている)、一方でセダンモデルとして販売するのはリスクがあり、昨今のセダン需要低迷を考えると日本市場ですぐに売れる・収益性が見込めるとは言い切れず、瞬間的に注目度を集めるだけで、購入意欲を掻き立てるモデルとなるかまでは難しいところだと思うんですね。

そう考えると、今現在のSUVブームに乗っかってクロスオーバー化した方が、日産の今後の業績回復に大きく貢献できるとも思いますし、そもそも2025年6月末時点で、日産がラインナップするSUVがキックス e-POWERとエクストレイル e-POWER、そしてピュアEVモデルのアリアだけなので、そろそろ新たなSUVを展開しても良いと思うんですよね。

あとは、仮にSUVをラインナップするとして、パワートレインはどうするのかも注目。

キックスとエクストレイルはシリーズハイブリッドe-POWERのみのラインナップですし、アリアは100%電気自動車なので、カーボンニュートラルの目標達成を考えるとe-POWERのラインナップは避けられないと思いますが、ここに価格帯を抑えたガソリンモデルを追加してくるのかも気になるところですし、海外市場向けのインフィニティのように、V型6気筒エンジンではなく、直列4気筒ターボエンジンをベースにしてラインナップするのかも注目どころです。

2ページ目:日産は次期ジュークEVの発売時期、更には新型ルークスと三菱の新型eKスペース/デリカミニの生産時期を明らかに