フルモデルチェンジ版・三菱の新型デリカミニの実車を元オーナーがレビュー。良い点、気になる点、欲しい機能など

(続き)フルモデルチェンジ版・三菱の新型デリカミニの実車をインプレッション

引き続き、三菱のフルモデルチェンジ版・新型デリカミニの実車をチェックしていきましょう。

新型デリカミニの内装をチェック

続いてここからは、新型デリカミニのインテリアを見ていきましょう。

インテリアカラーは、G Premium以上より設定されるベージュ×ブラックの合成皮革×ファブリックのコンビシート。

そして、車内から出迎えてくれるのは…

デニムブルーとモッフモフブラウンの「デリ丸。」たち。

こうした粋な演出をしてくれる三菱ディーラーも素敵ですね。

スマートキーはスクエア型にアップデート

ちなみに、デリカミニのスマートキーはこんな感じ。

前回の小さなスマートキーからアップデートされ、日産セレナ (Nissan New Serena, C28)やエクストレイル e-POWER (New X-Trail e-POWER, T33)と同じスクエア型にアップデートされたのは嬉しいポイント。

内ドア回りの質感が高い

そしてこちらは内ドア部分。

ベージュに特殊な加工を施したドア内ドアトリムが素晴らしい演出。

そして、このウィンドウレバー周りのオーナメントパネルも上質ですし、ウィンドウレバー周りにサテンメッキ加飾で質感を向上させているのもグッドポイント。


大幅進化したコックピットをチェック

続いて運転席周りを見ていきましょう。

メーターは7インチの液晶+LCDのハイブリッドタイプで、ナビゲーションディスプレイは、ディーラーオプションの9インチを搭載しています。

ステアリングホイールは2スポークタイプですが、実際に色々と触れてみると、右側に設けられたメーター画面をスクロールできるボールタイプが、なぜか斜めになっているのが気がかり。

使い勝手としてはあまり良くなかったですし、一目で”OK”ボタンと分かりづらいのも良くない所です。

ウィンカー&ワイパーレバーも刷新

そしてこちらはウィンカーレバー。

しっかりとセレナ (C28)やエクストレイル (T33)と同じレバー形状を採用してきましたね。

おまけにダイハツウィンカーでも無いのは嬉しいポイントです。

アダプティブLEDヘッドライトのON/OFF設定は、ウィンカーレバーの先端にプッシュスイッチが設けられているため、直感的に操作できるのはグッド。

ワイパーレバーも同様で、雨量によってワイパー速度を調整できる間欠調整レバーも備わっています。

こちらは、スライドドアやステアリングヒーター、トリップスイッチ、マニュアルレベリングダイヤル、フューエルリッド(給油蓋)レバーが備わっています。

相変らずエアコン操作系は静電タッチ容量式を継続採用

改めて、こちらは9インチのナビゲーションディスプレイと、センターシフト周り。

エアコン操作系は静電タッチ容量式ですが、基本的な操作方法としてはセレナ (C28)と共通ながらも、やはり物理スイッチの方が使い勝手は良いですね。

フロントにUSB Type-Cを2口完備

エアコン操作系の直下には、仮置き用のトレイや急速充電用のUSB Type-Cポートが2口完備。

先代デリカミニでは、フロントにUSBポートが備わっていなかったので、しっかりとこの辺りの意見をフィードバックさせてきたのはお見事。

そしてその隣には、電源ソケットも備わっているので、変換器の組合せ方次第では、4口の充電ポートが設けられるのは嬉しいところです。

そしてこちらは、助手席用のトレイ。

”DELICA MINI”のエンボス加工付なのも特別感があって良いですね。

予約ロックの使い勝手が相変らず悪い

続いて、デリカミニの後席を見ていきますが、その前にとても残念なポイントが一つ。

個人的にかなり期待していたデリカミニの予約ロック機能ですが、残念ながら先代デリカミニと同様、後席スライドドアの内側をロックしてから閉めるタイプになるため、そうなるとサイドミラーも格納されない仕様になっていました。

これは日産と共通の仕様になるため、日産のスライドドアモデルの仕様が改善されない限り、三菱も変更されることは無いと思います。

ちなみにこのスライドドアの予約ロック問題、新型ルークスや新型デリカミニだけでなく、日産の現行セレナ (C28)も同じ仕様ですし、もしかするとフルモデルチェンジ版・新型エルグランド (New Elgrand, E53)も同じ仕様になるかもしれませんね。

シートバックテーブルが両側に装備!後席用USBやロールサンシェードも…

ちなみに後席スペースとしては十分広く、運転席と助手席にシートバックテーブルが設けられたのは嬉しいポイント。

先代デリカミニは元々、助手席側にしか装着されていませんでしたから、今回のフルモデルチェンジで一気に商品改良してきましたね。

あと、助手席側のシートバックテーブルにUSB Type-Cポートを継続採用してきたのもグッドだと思います。

そして、運転席もしくは後席からでも、助手席シートを前後にスライドできるレバーがあるのも便利。

後席用ロールサンシェードも装備されていますし、ファミリーユースには必須となるでしょう。

これも必須!天井サーキュレーター

天井サーキュレーターもちろん完備。

3段階調整は変わりませんが、これがあるのと無いのとでは、夏場もしくは冬場のエアコンの循環・攪拌スピードが全く違うので重宝しそうです。

ラゲッジスペースと、ラゲッジ側からのシート調整について

最後はラゲッジスペース。

基本的にラゲッジフロアの容量は変わらないものの…

上の画像のように、後席シートのショルダー部分に、前後スライドとリクライニングのイラスト付きレバーが備わっているのは、とても親切だと思います。

1ページ目:新型デリカミニのエクステリアの正常進化が凄い!

三菱の新型デリカミニ