【マスコミも指摘】トヨタの「受注停止」と「長納期」は仕組まれた戦略?新型ヴォクシー/C28セレナ/ステップワゴンを3台同時所有で分かった「トヨタ車だけが異常に得をする」リセール地獄の正体

トヨタの販売戦略は、「どこまでが戦略なのかわからない」ところが凄い

前回のブログにて、トヨタのフラッグシップミニバンでお馴染みとなるアルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア (New VELLFIRE)が日本国内で爆発的にヒットしていることをお伝えしました。

こうした爆発的な人気の理由には、アルファード/ヴェルファイアの徹底的に研究された商品力の高さとデザイン、リセール率の高さ、販売方法、そしてトヨタが考える販売戦略の全てが合致してこそ、その真価が発揮されているんですね。

ただその一方で、アルファード/ヴェルファイア含むトヨタ車を購入する場合には、「受注停止」「長納期化」「抽選販売」「購入条件」といった様々な問題とも向き合わなければならないわけですが、今回この問題を深堀している国内メディアの記事が話題になっています。


トヨタの「受注停止」や「超長納期化」の裏側について要約してみる

早速、国内大手メディアのビジネスジャーナル (BUSINESS JOURNAL)さんが公開した、「トヨタ「受注停止」「超長納期化」の裏側…中古車が新車を100万円上回る異常事態」の中身を見ていきましょう。

本記事の本文は少し長めなので、要約にてまとめてみました。

●「受注停止」と「超長納期」の常態化

・アルファードやランクルだけでなく、ヴォクシーやノアといった大衆ミニバンにまで「納期1年以上」が拡大

・「お金も印鑑もあるのに、買うための『枠』がない」という異例の事態に


●「半導体不足」はもはや建前?

・他社(ホンダ・日産など)の納期が回復する中、トヨタだけが遅れているのは「商品力の強さ」による需要の一極集中が原因

・特に「第5世代ハイブリッドシステム」への圧倒的な信頼と人気が、供給を上回っている


●「日本市場後回し」というシビアな経済合理性

・歴史的な円安により、海外(北米・アジア)で売る方が1台あたりの利益が圧倒的に高い

・グローバル企業であるトヨタにとって、価格転嫁が難しく市場が縮小する日本への配分優先順位が下がっている


●中古車が新車より高い「価格逆転現象」

・「100万円高くても今すぐ乗りたい」という層が中古市場を押し上げ、車が「消費財」から「投資商品(資産)」へと変質

・「トヨタ車=リセールが良い」という神話が、さらなる投機的需要を呼ぶ歪んだサイクル。


メーカー側の囲い込み戦略「KINTO」

・通常販売は1年以上待ちでも、サブスク「KINTO」なら数ヶ月で納車されるケースがある

・車を自社系列内に留め、将来的に良質な中古車を確保する「価値の囲い込み」が加速


●「誰でも新車が買える時代」の終焉

・高品質な大衆車を普通に買えたかつてのモデルは崩壊

・トヨタの新車を手に入れることは、もはや世界規模の争奪戦を勝ち抜く「プラチナチケット」化している

以上の通りとなります。

長納期化や受注停止などのネガティブ情報も、全てはトヨタによって仕組まれた戦略

こうした記事を見て常々思うことは、トヨタは自社及び自車ブランドの特徴、どういったユーザーが好むのかをよく理解していて、”意図的に”長納期化する仕組みを作り上げているのもお見事。

トヨタは以前、新車・新型車を発表するにあたり、年間で生産する台数を設け、その台数を全国の販売店に振り分けることで、「枠制」という特別な販売スタイルに打って出たわけですが、この「枠制」こそが、ユーザーの食指を動かすためのブーストになっているのでしょうね。

要約にもありますが、トヨタの昔からのイメージは「高品質」「高信頼」「壊れない」「大量生産」「納期も意外と早い」でしたが、今現在は長納期化が当たり前となり、更に物価高や人件費の高騰というネガティブイメージを逆手にとって、車両本体価格もどんどん値上げして利益率を向上。

おまけにトヨタ車は、他ブランドに比べてリセール率が高く、中古車市場でも新車販売価格よりも高値で販売されているケースが多め(特にアルヴェルやランクル300)。

もちろん、メーカー・ブランドの方向性やデザイン性、装備内容、パワトレと燃費、安全装備のレベルといった、更に踏み込んだところでのユーザーの好みもあるとは思いますが…実際にミドルサイズミニバン3車種を購入・同時所有した私も、リセール率が最も高いブランドは何なのかを検証してみることに。

2ページ目:実際にトヨタ/日産/ホンダのミドルサイズミニバンを3車種購入してみてのリセールはどうだったの?