ヘネシーCEO「ブガッティ・シロンはこれ以上トップスピードを求めない。0-100km/h加速に至っては他と競争しても意味が無い」

2020-05-26

どこまで続く?最高時速チャレンジ

アメリカにて最も有名なチューナーであるヘネシー・パフォーマンス。
このヘネシーが今、世界で最も速いとされる生産モデルのタイトルを獲得するため、最高時速482km/hにまで到達する「ヴェノムF5」を開発し、今日までブガッティやケーニグセグと闘い続けてきました。


ブガッティはこれ以上最高時速を競うことは無い?

ブガッティのハイパフォーマンスモデル「ヴェイロン・スーパースポーツ」が2017年に430.9km/hというとんでもない記録をたたき出した後、2014年にヘネシー「ヴェノムGT」が435.31km/hに記録を更新しました。
しかし、2017年には新たなライバルとなるケーニグセグ「アゲーラRS」が登場し、ブガッティやヘネシーよりも速い447.2km/hにて更新することで、世界トップスピードの称号を見事に獲得しました。

こうした記録更新のオンパレードが続く中、ブガッティも更なるハイパフォーマンスモデルを発表してきましたが、同社は「シロン」をピークに最高速度記録の更新を塗り替えることを諦め、トップスピードを更新するよりもコーナリングを重視する個体を生み出すため、足回りの強化や軽量化に注視するようになってきました。

もちろん、ブガッティCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏も、「そもそも483km/hという記録を生み出すためのタイヤが存在しないのに、理論上の数値だけを引き上げていっても意味が無い。今ある最高の素材で何ができるかが重要である」とコメントし、その先に行きついたのがトップスピードを諦め、コーナリング特化型に切り替えた「ディーヴォ」が登場しました。

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ヘネシー・パフォーマンスCEOであるジョン・ヘネシー氏も「ブガッティはこれ以上のトップスピードを求めないだろう。だからこそ、我々は他にはできないことに挑戦していく。それに0-100km/h加速時間を追い求めるメーカが多数登場しているが、こんなものは何の参考にもならない。なぜならどのスーパーカーも3秒以内をクリアしているし、電気自動車に至っては2秒以内をクリアしてきている。肝心なのはその車がどこまで加速できるかだ」と説明しており、改めて最高時速という要素に重点を置くことに揺るぎないことが確認されています。

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