富士スバルラインにて、フェラーリ「488スパイダー」がクラッシュ。大炎上するも男性ドライバ(27)は軽傷、女性乗員(35)は無傷という奇跡【動画有】
~富士スバルラインにてフェラーリが大事故&大炎上~
2019年4月3日(水)、山梨県富士河口湖町・富士スバルラインの富士山・5合目(1合目の料金所から約3km地点)につながる有料道路にて、フェラーリのV8ツインターボオープンモデルでブルーコルサのボディカラーに身を纏った「488スパイダー」が、カーブに差し掛かった際に道路の脇の林に突っ込み大クラッシュ・大炎上するという事故が発生しました。
これだけの大事故であるにも関わらず、「488スパイダー」を運転していた経営者27歳の男性は軽傷程度、助手席に乗車していた35歳の女性は無傷で何も問題無しとのこと(もはや奇跡レベル)。
~ドライバが軽症程度で済んだ要因を考えてみよう~
上の画像を見てもお分かりの通り、車両は相当な大ダメージを受けていますが、ボディは今にも分裂しそうな勢い。
しかし、元々フェラーリやランボルギーニといったミドシップスポーツモデルは、エンジンが後ろにあることで三分割され、角パイプにて構成されたフロントセクションやリヤセクションをボルトにて固定されています(ブガッティ「ヴェイロン」に至ってはフロント・リヤセクションは僅か14本のボルトでしか締結していない)。
これによって、車両が過激なクラッシュをしたとしても、リヤセクションが意図的に外れて、衝撃を分散させるなどの対策を施しているのですね。
今回の事故では、そういった分裂は無かったものの、動画などでよ~く見てみるとリヤセクション部分が一部破断しており、衝撃を逃がしていることが確認できます(これによってドライバを軽症程度した可能性もある)。
なお、最近では車体の剛性や振動の減衰を向上させるために車体フレームの接着ポイントを増やしたりスポット溶接を増やすといった改良が施されていますが、こうした改良が施される一方で、クラッシュした際に車両が分裂しにくくなり、事故の衝撃を更に高めるといったリスクも発生することも考えられるのかもしれません。