ポルシェがたった1台だけ製造した「プロジェクト・ゴールド(Project Gold)」がオークションにて10分で落札。予想落札価格は?

2020-05-27

あのレストモッドモデル「プロジェクト・ゴールド」が遂にオークションにて落札

ポルシェが極秘で開発を進めてきた、プロジェクト部門によるレストモッドモデル「プロジェクト・ゴールド」。
ベースとなるモデルは、空冷式ツインターボチャージャーエンジンを搭載する「993ターボS」となりますが、この個体が僅か一台だけ製造され、先日開催のRM Sotheby’sオークションにて出品→僅か10分にて約3.4億円で即落札されたことがわかりました。


改めて「プロジェクト・ゴールド」をチェックしていこう

ポルシェのラインナップモデルにして、「911GT2RS」が約10台分、「911ターボ」が約20台分の価値を持つこの「プロジェクト・ゴールド」ですが、今回オークションにて得られた収益金は、シュトゥットガルトとライプツィヒの地域にて、教育・研究・スポーツ・文化・社会等の支援するフェリーポルシェ財団へと寄付されるとのこと。

なお、この「プロジェクト・ゴールド」は、1998年に最後に製造「993ターボS」にベースにし、排気量3.6Lのツインターボエンジンを含む約52,000以上の新しいパーツによって組立てられ、そのスペックは最高出力450hp/最大トルク585Nmを発揮します。
エンジンは、より大きなターボと追加のオイルクーラー、モトロニックエンジンコントロールユニット、およびセラミックポートライナーを特長とし、全てゴールドのメタリックにて仕上げ、キャスディック・ディップ・コーティング・プライマにて再現されています。

ただし、このモデルには大きな問題も…

「プロジェクト・ゴールド」は、技術的に残っていた部品を流用し、公道仕様になるだけ近づけた2018年式の「993ターボS」となります。
但し、ポルシェのクラシックセールス及びマーティングボスのフィリップ・サルム氏によると、どうやら「プロジェクト・ゴール」は現在の欧州の排出ガス規制に遵守していないことが大きな問題になっているとのこと。
つまりは、”国が定めた規制によって一般車両(公道走行可)扱い”ができる国もあると思われ、例えばアメリカのように排出ガス規制のハードルが低いところであれば公道走行も可能となるかもしれません(あくまで予想)。

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Reference:CARSCOOPS