スーパーカー並みの520馬力を発揮するホンダ「S2000」が中古車市場にて販売中。コンディションも中々に良く、価格も約270万円とリーズナブル?

2020-05-27

~ここまで過激なチューニングを施した「S2000」も珍しい?~

アメリカ・ミズーリ州スプリングフィールドの中古車市場にて、ホンダのオープン2シータースポーツモデル「S2000」が販売されています。
今回販売されている個体は、ぱっと見ではこれといったカスタムは施していないものの、その代わりとしてエンジンを大幅にチューニングアップしているとのこと。


~エンジン出力は2倍以上!~

具体的には、排気量2.0L 直列4気筒VTECエンジンをベースにしつつ、ターボ化並びにECUセットアップやフロントグリル越しのラジエーター、エキゾーストシステムを変更することにより、最高出力240hp→520hpと2倍以上にパワーアップ。

直線性のパフォーマンスについては明らかにされていませんが、恐らくは5.9秒→5秒以下にまで短縮され、最高時速も247km/h→280km/h近くまで向上しているのではないか?とのこと。

インテリアについては、ロールバーやレーシングハーネスが追加されていて、トップルーフもソフトトップを採用していたそうですが、今回のカスタムによりハードトップへと変更しているそうです。

走行距離としては約58,000kmとそれなりに走り込まれているものの、外観はそこまで目立つような傷も無く、エンジンも定期的なメンテナンスを施していたとのことで、コンディションは非常に良いとのこと。
気になる価格帯についてですが、400万円を優に超えてくるのでは?と勝手に予想していたものの、意外にも約270万円とリーズナブルな価格設定となっています。

~特別な経緯を持った美しい「S2000」がオークションに~

年々とその価値を少しずつ高めているホンダの2ドアスポーツモデル「S2000」。
ハイパフォーマンスモデル「S2000 CR」ともなると、オークション市場では最低でも500万円からにて出品されていましたが、今回のノーマル仕様となる「S2000」は、1オーナーという希少な経歴を持ち、更にはボディやエンジンのコンディションもトップクラスで美しく、ほぼほぼ新品に近い状態にてオークション出品されていることがわかりました。

オーナーの深い愛情によって美しく保たれたレッドの「S2000」

今回オークションにて出品されている2000年式の「S2000」ですが、海外の高級中古車ディーラBring A Trailerの情報によれば、最終入札日を1日残しにした状態で約136万円と破格レベルの安さとなっています。
標準モデルともなると、その価値はそこまで高くないのかもしれませんが、ボディにはほぼキズがついておらず、消耗部品なども新品の状態にて交換されていることを考えると非常にお買い得な一台ではないかと思われます。

また先述の通り、この個体は一人のオーナーによって所有された一台であり、シャシーには走行距離41,842kgと記載されているそうですが、現在搭載されているエンジンとしての走行距離は僅か6,437kmと全く走り込まれていないとの情報も。

エンジンが損傷し自走不可に。その後のホンダディーラの対応も話題に

実はこれ、2015年にエンジンの点火プラグが故障し、エンジンに大きな損傷を与えてしまったとして、しかし「S2000」はリコールの対象外であったものの、とりあえず近くのホンダディーラに訪問し相談したところ、エンジンブロックやロッド、ピストン、クランクシャフトといったパーツを自社負担で修理したとのことで、ホンダ側の判断としてリコール扱いにしたそうです。

エンジンの損傷により、実質的に新車に近い状態にて再度自分の手元に戻ってきた「S2000」ですが、残念ながらオーナーは身体的なダメージを受けてしまったとのことで、クルマの運転を諦めなければならなかったとのこと。
修理の背景やオーナーの事情と言った様々なストーリーを持つ「S2000」ですが、現時点(2019年12月9日)での入札価格は約136万円なるも、ここから急激に入札の接戦が繰りひろげられ、とんでもない価格にて落札されるのではないかと予想されます。

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Reference:autoevolution