【意外な事実】三菱ミラージュがポルシェ718ケイマンTよりも「エンジンの応答性」で優れていることが判明!但しこの検証にはちょっとした悪意もある?
(続き)海外カーメディアが検証したエンジンの応答性が高かったモデルをチェック
引き続き、海外カーメディアCar And Driverが検証したエンジンの応答性が高かったモデルを見ていきましょう。
エンジンの応答性が高かったターボモデルは?
続いては、「最も応答性が高い」と評価したターボモデル5車種を見ていきますが、その中で最も応答性が高かったのは韓国ヒョンデ・ソナタN-Lineと意外な結果に。
この検証においては、ターボエンジンを搭載した車両がローリングスタートのテストで苦戦していることが判明しており、ドライバーがどの程度の遅れを予想できるかを示す良い尺度となっています。
【最も応答性が高いと評価したターボモデル一覧】
◇(2021年)ヒョンデ・ソナタN-Line
➀ 0-96km/h加速時間:5.0秒
② 8-96km/h加速時間:5.2秒
③ ➀と②の差分:0.2秒◇(2024年)マツダCX-90プレミアム・プラス
➀ 0-96km/h加速時間:6.3秒
② 8-96km/h加速時間:6.5秒
③ ➀と②の差分:0.2秒◇(2022年)フォルクスワーゲン・ゴルフGTI SE
➀ 0-96km/h加速時間:5.5秒
② 8-96km/h加速時間:5.8秒
③ ➀と②の差分:0.3秒◇(2023年)スバル・レガシィスポーツ
➀ 0-96km/h加速時間:5.7秒
② 8-96km/h加速時間:6.0秒
③ ➀と②の差分:0.3秒◇(2020年)スバル・アウトバックツーリングXT
➀ 0-96km/h加速時間:6.3秒
② 8-96km/h加速時間:6.6秒
③ ➀と②の差分:0.3秒
結果は以上の通りとなりますが、こうした一覧を見てみると、なぜ「ターボモデル×クーペ」「ターボモデル×ATモデル」という風に、可能な限り同条件となるような車種で比較・検証しないのかは疑問。
ただその一方で、スポーツモデルでなくともターボエンジンを搭載するモデルによっては、スポーツモデルに匹敵するようなエンジン応答性を持つものも存在する、ということをCar And Driverは説明したかったのかもしれないですし、上の一覧にある通りスバルのターボモデルの応答性が高いこともわかります。
最もエンジンの応答性が高かったのは三菱ミラージュとホンダ・オデッセイ!
そして最後は、「最も応答性が高い」と評価したモデル5車種を見ていきますが、その中で最も応答性が高かったのは、何と意外にも三菱ミラージュとホンダ・オデッセイという結果に。
一体どのような結果になったのか見ていきましょう。
【最も応答性が高いと評価したモデル一覧】
◇(2017年)三菱ミラージュG4
➀ 0-96km/h加速時間:12.8秒
② 8-96km/h加速時間:12.7秒
③ ➀と②の差分:-0.1秒◇(2018年)ホンダ・オデッセイE-Lite
➀ 0-96km/h加速時間:6.7秒
② 8-96km/h加速時間:6.6秒
③ ➀と②の差分:-0.1秒◇(2023年)シボレー・ブレイザーRS[AWD]
➀ 0-96km/h加速時間:6.6秒
② 8-96km/h加速時間:6.6秒
③ ➀と②の差分:0.0秒◇(2023年)ホンダ・パイロット・トレイルスポーツ
➀ 0-96km/h加速時間:6.9秒
② 8-96km/h加速時間:6.9秒
③ ➀と②の差分:0.0秒◇(2020年)起亜テルライドSX[AWD]
➀ 0-96km/h加速時間:7.1秒
② 8-96km/h加速時間:7.1秒
③ ➀と②の差分:0.0秒
以上の通りとなります。
ローンチスタートやローリングスタート単体でのタイムを見ると、お世辞にもミラージュは速いとは言えませんが、それぞれのタイムからの差分を見ていくと、驚きの-0.1秒とのことで、ローリングスタートのタイムが速いという結果に(オデッセイも同様)。
こうした結果から、Car And Driverの考察としては、「ある一定の区間だけに限定すれば、三菱ミラージュでもポルシェ718ケイマンTに勝る部分がある」ということを証言していますが、こうしたマニアックな検証をしてみないと一生気付けないところでもありますし、これまであまり日の目を見なかった三菱も、エンジンの応答性が優秀であることが証明されたのは良き事ではないかと思います。
比較・検証シリーズ関連記事
Reference:CarAndDriver