トヨタ新型ハリアーの内装の質感を再度インプレッション。夜に映える美しい見た目と実際の触り心地のギャップもトヨタらしい
新型ハリアーはドアを開けるところから上手く工夫されている
運転席のドアを開けていきましょう。
ドアを開けたときに”眩しい”と感じさせない適度な光りに加え、足もとのサイドシルにあるスカッフプレートからドライバーを迎えてくれるところも嬉しいところ。
ちなみにスカッフプレートにはイルミネーションが採用されていて、”TOYOTA”ではなく”HARRIER”と表記。
画像では少し見づらいと思いますが、ハリアーのスカッフイルミの奥に鷹(チュウヒ)マークのフロアマットが見えるので、より一層ハリアーに乗るという高揚感を与えてくれるんですね。
こういったところの一つ一つの演出はトヨタの上手いところだと思います。
新型ハリアーは目で見て楽しむクルマなのかもしれない
運転席周りはこんな感じ。
内ドア部分のブラックとブラウンの合皮トリムと水平基調のパイピングは高級感があってグッドですが、いざ触ってみると手触りはちょっとザラザラでカタメなのが分かってしまうため、この点は見るための演出だと割り切っていますし、ギャップの凄さもトヨタらしいところ。
そして足元のアクセルペダルやブレーキペダルもメタル調ではないため、ちょっと特別感に欠ける部分はあります(言い換えれば安っぽい)。
ただ、アクセルペダルはオルガン式風の吊り下げタイプになっているので、このあたりの”魅せ方”は高く評価すべきポイントだと思います(確か新型RAV4もオルガン式風だったと記憶)。
他車からパーツを流用していても、そのように思わせないトヨタの技術力は凄い
そしてこちらがインテリア。
馬の鞍(くら)をイメージしたセンターコンソールやダッシュボード周りなど、あらゆるところにアンビエントライトが採用されていて、目がチカチカしないような優しい光に包まれながら乗車できるというのはかなり評価高いと思います。
ステアリングホイールやセンターシフトの流用感と手触りの低さ、シフト操作するときにペットボトルがモロに肘にヒットするところは評価低めですが、こうやって見た目で高級感と特別感、そして国産車とは思えないようなラグジュアリー感を見せてくるところは凄いところだと思います(アンビエントライトとブラウンの合皮の色合いもキレイですし…)。
新型ハリアーは、一つ一つのパーツや素材を実用性メインでレイアウト決めしているというよりも、どのようにキレイで高級感を持たせることができるか?に重きを置いてると思うんです。
センターコンソールは非常に滑らかですし、センターシフトよりも手前に電動パーキングレバーやオートブレーキホールドがあると、ちょっと見てくれが悪くなる印象もありますし、そう考えると実用性はとりあえず二の次でデザイン重視というのが伝わってきます。
私の新型ハリアーに関する納車後インプレッション/燃費/メンテナンス/維持費などのはコチラにてまとめております。