日産・NISMO部門がスカイラインGT-R R32を「ヘリテージプロジェクト」でフルレストア!但しその費用は転売価格よりも超高額な約4,500万円

大方予想はしていたが、やはりスカイラインGT-Rは転売価格よりもレストア費用の方が更に高額だった

近年その価格が高騰し続けている国産スポーツカーといえば、日産のスカイラインGT-R R32/R33/R34ですが、特にR34は映画「ワイルド・スピード」にてポール・ウォーカーが演じたブライアンが乗っていた車としても有名で、そのプレミア価格は優に3,000万円を超えてくる程。

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そんな超高額値が付いているスカイラインGT-Rたちを、常に最良のコンディションにて乗り続けてほしいという目的で開設されたのが、日産・NISMO部門による修復サービス「ヘリテージ・プロジェクト(Heritage Project)」。

このプロジェクトは2017年後半ごろに発表され、クラシカルなスカイラインを対象に純正部品を再度製造・販売・修復するとのことですが、やはり対象となるモデルやパーツの複雑さが大きく影響しているのか、サービス価格も非常に高額との情報もあるようです(レストアなのでその費用も超高額なのは納得できる)。


骨の髄まで修復されたスカイラインGT-R R32を見ていこう

そして今回、ヘリテージプロジェクトにて見事レストア完了したスカイラインGT-R R32が世界初公開されたのですが、その姿は新品同様で、ボディ表面にも全くキズが無い状態。もちろんエンジンのコンディションも抜群です。

元々キズ多めでエンジンも不調だったとされる今回のスカイラインGT-R R32ですが、NISMO部門が車両を完全分解し、シェルやシャシーにホワイトのスプレー塗装をすることで、高度な3D測定ツールを使用し、シャシーの欠陥や変形をチェックしていきます。

変形したポイントなどが見つかった場合、その点に集中して修復していくのですが、錆などがあった場合はそれも全て取り除く作業を行っていくため、その工数も膨大にかかってしまいます。

その後、車のねじり剛性をテストしてからフロアパンにメルトシートを配置して消音し、パネルの振動を低減。

ボディはペイントショップへと運ばれていき、オーナーが所有していたときと全く同じボディカラーに塗装していきます(オーナーの要望次第で当時ラインナップされたボディカラーに変更することも可能)。

新品レベルにレストアすることはもちろん、それ以上に驚きだったのがレストア費用…気になる 続きは以下の次のページにてチェック!