奈良県の高速道にて、78歳の高齢ドライバーが運転していたトヨタ・クラウンが逆走→軽自動車に衝突で35歳ドライバーが死亡…バイパスをUターンするトヨタ・プリウスαも【動画有】

2022-06-29

なぜ高齢ドライバーはこんなにも逆走事故を繰り返してしまうのか?

なお今回の事故に関して、警察側が自動車運転過失致死の疑いにて詳しい調査を進めるとのことですが、そもそもどうして逆走運転が今もなお発生してまうのかも気になるところ。

国土交通省が公開している平成23年~平成28年の逆走事故統計を見てみると、以下の通り平成23年の27件に対して、平成28年は57件と2倍以上の逆走事故が発生しています。

via:https://www.zurich.co.jp/

さらにこういった逆走事故を起こした運転者のうち、65歳以上の高齢者が事故を起こす割合が全体の67%を占めていることも明らかに。


今回の78歳の高齢ドライバーが最も事故の確率が高いことも

そして75歳以上の後期高齢者が全体の45%を占めていて、年齢を区切ってみると、75歳~79歳が最も事故の確率が高く、世代別の運転免許保有者数当たりの事故件数では75歳以上で割合が急上昇して85歳以上で最高の割合になっています。

なお今回の西名阪自動車道での逆走事故では、78歳の高齢ドライバーが逆走を行っていたため、最も事故率の高い75歳~79歳に該当しています。

逆走運転が発生するのはどこ?

それでは、なぜ高速道路にて逆走が発生してしまうのか?ということですが、発生元としては以下の通りインターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)、サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA)、本線などがあり、最も多いのはIC/JCTで全体の60%を占めています(平成28年逆走事案の発生個所より)。

via:https://www.zurich.co.jp/

こうして見ると、意外にもSA/PAでの逆走が少なくなっていますが、逆走が発生し難いように駐車場の向きを本線合流側にすることで、逆走を未然に防ぐようにしているのも少ない理由の一つ。

とはいえ、こういった対策を施しても中々撲滅できないのが現実で、特に高齢ドライバーの判断力の低下や、パニックといった症状が重なったりすると、普段当たり前のようにできたことが出来なくなるといったこともあることから、逆走事故につながっているそうです。

なおこういった高齢ドライバーによる逆走事故や、パニック等による予想もしない事故が今後も発生しないためにも、自身の判断力が鈍くなったという自覚があれば、家族は友人、知人、そして自分自身を守るためにも、免許返納するという選択肢も考えていた方が良いのかもしれません。

バイパスでUターンするとんでもない車両が登場

ちなみに以下の動画は、バイパスが渋滞になり、最後尾にいたトヨタ・プリウスαが無理やりUターンするというもの。

中々に衝撃的な動画ではありますが、中央車線にはポールがあり、黄色車線で跨ぐのも禁止になっているので、こういった行為で事故につながるようなことだけは避けてほしいところです(もちろん大渋滞も避けられない)。

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Reference:チューリッヒ