【販売僅か14台のみ】ランボルギーニ・ディアブロのエンジンを搭載したベクターM12が競売へ!しかも所有者はブルネイ王子…紆余曲折を経て市販化された希少モデルのその価値は?

ほとんど市場に出回ることの無いベクターM12がオークションに登場!

以前、僅か3年間で約4,300万円の維持費・メンテナンス費用がかかったランボルギーニ・ディアブロ6.0SE(Lamborghini Diable 6.0 SE)が中古車市場にて販売されましたが、今回そのディアブロのエンジンをベースにしたオリジナルカスタムモデルとなるベクターM12(Vector M12)がオークションに出品されることが明らかとなりました。

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2021年3月20日より開催されるバレットジャクソンのスコッツデールオークションにて出品されるのは、世界で僅か14台しか販売されなかったM12で、当時親会社のメガテックの元にて製造されました。


様々な紆余曲折を経てようやく製造するも、経営悪化により製造された台数は僅か18台のみ

このモデルは当初、月販3台程度を見込んで生産が進められるはずでしたが、当時マイナーなスーパーカー需要が大幅に下回る傾向にあったことや、1999年の経営悪化に伴い、M12に搭載されるランボルギーニ製V型12気筒エンジン費用を捻出できなくなったことから、僅か18台しか製造されませんでした。

しかもその内の4台は、モータースポーツ向けのプリプロダクションモデルとして準備された個体のため、実質顧客向けに製造・納車されたのは僅か14台というわけですね。

何と今回出品されるモデルのオーナーはブルネイ王子

そんな発売直後から崖っぷち状態に立たされていたベクターM12ですが、今回出品される個体は18台中12台目に製造されたモデルで、ボディカラーはシンプルなブラックのモノトーンタイプ。

そして内装は過激なリップスティックレッドレザーにて仕上げられた、予算などは一切は考慮していない特別な一台とのことですが、どうやらこのモデルのオーナーはブルネイ王子のために特別に設計・製造されたモデルとのことで、走行距離も僅か3,500kmと全く走られていないそうです。

サイドビューはこんな感じ。

フロント・リヤオーバーハングの張り出しがとんでもないことになっていますが、これによる前後重量バランスがどういった割合なのか非常に気になるところ。

こちらはリヤビュー。

リヤウィングのボリューム感に加え、水平基調のテールランプが1990年代の古さを感じさせますが、現代のスーパーカー同様に特別な雰囲気を持ちつつ、その存在感はランボルギーニのような面影さえもあるように感じます(エンジンベースがディアブロなのでデザインもディアブロ寄り?)。

ドア開閉はシザードア

ドア開閉はもちろん、ランボルギーニのフラッグシップモデルをイメージしたシザードアを採用。

ただサッシュレスドアではないところも、どこか旧世代スーパーカーという時代の古さを感じさせる部分でもあり、このドア開閉方式が現代にも引き継がれているのは何だか嬉しいことでもあります。

シンプルなエクステリアに比べて、内装はかなり過激なレッドにまとめられたM12…その気になる予想落札価格は?以下の次のページにてチェック!