フルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルにて公道試乗!18インチタイヤとは思えぬほどに乗り心地抜群、ゴツゴツした峠道もスイスイ、一方でかなり残念なお知らせも
やはり注目されているモデルだけあって、周りからの視線もアツかった
さてさて、2021年4月23日に発売されたばかりとなるホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼル(Honda New Vezel)に早速試乗してきました。
同月22日時点でバックオーダーが約17,000台に到達している大人気の新型ヴェゼルですが、初代登場から7年ぶりのフルモデルチェンジで注目を浴びていることはもちろんのこと、公道試乗しているときの周りからの視線はとにかく激熱。
今回特別に、約50分ほどの長距離試乗をさせていただき、街中から田舎道、そしてあまり舗装されていない峠道など、様々な条件での公道試乗を体験させていただきました。
そして今回の試乗時にて明らかになった残念なポイントも併せてご紹介させていただきますので、これから新型ヴェゼルを購入検討される方は、しっかりとチェックして頂けますと幸いです。
試乗させて頂いたグレードはe:HEV Z(4WD)
コチラが今回、試乗させて頂いた新型ヴェゼル。
かなりワイド&ローで初代ヴェゼルの面影が全くないですね。
今回試乗させていただいたグレードは、上級タイプのe:HEV Z(4WD)で、ボディカラーは新色のメテオロイドグレーメタリック。
ホワイト系やブラック系のボディカラーに次ぐ人気の新色で、画像ではなく実車で見てみると、光の差し加減で色味や”テカリ(光沢)”が全く異なりますし、何よりもヨーロピアンな印象でオシャレ。
私が購入したe:HEV Z(4WD)は、クリスタルブラック・パールのモノトーンでボディ同色のインテグレーテッドグリルとナチュラルにマッチした色合いだったことから、このボディカラーをチョイスしましたが、改めてこうしてメテオロイドグレーメタリックを見ると、この色でも同色グリルの違和感は無かったですし、「新色にしておけばよかった…」と少しばかり後悔。
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「厳つい表情を求める」のであればクリスタルブラック・パールで、「目新しさとオシャレ倍増」を求めるのであれば、メテオロイドグレードメタリックというすみ分けで考えた方が良いかもしれません。
新型ヴェゼルe:HEV Z(4WD)に試乗!
少し前置きは長くなりましたが、早速新型ヴェゼルに試乗していきましょう。
運転席に乗り込んでいくときのサイドシル部分の幅は小さく、脚を奥まで伸ばして乗り込んでいく必要も無いため、身長182センチの私でも乗り降りは非常に楽。
シート調整はもちろん手動で、前後のスライドや上下の高さ、リクライニング調整を行った後、サイドミラーやルームミラーも調整していきます。
シートベルトも着用し、早速エンジンスタートスイッチを押すと、EVモードでエンジンは始動せず、モーターのみの始動に。
センターシフトは新型フィット4(New FIT4)からの流用になるため馴染みがあり、”P”レンジから”D”レンジへとスライドさせ、アクセルを少し踏み込むと、電動ブレーキが解除されてようやくスタートします。
歩道から公道への段差通過する辺りから、新型ヴェゼルはかなり良さげ
ちなみに歩道から公道へと移る際の段差の衝撃はほとんどなく、サスペンションがしっかり動いているため滑らかに通過していきます(段差を乗り越えたときの独特の突き上げなどは全く無し)。
ここからようやく公道へと入り、片側2車線の直線道路を一気にアクセルを踏んで加速していきますが、やはり低速時のモーターの強力且つシームレスなアシスト力はホンダの特筆すべきポイント。
ガソリン車特有の回転数を引き上げていくような苦しい加速ではなく、ワープするかのようなナチュラルな加速になりますし、「これ本当に1.5L直4NA+ハイブリッドなの?」と思うほどに力強い走り。
新型フィット4と同じデュアルモーターe:HEVシステムを搭載しながらも、バッテリー数は48個→60個に増量しているので、その分のアシスト力や重量も大きくなっているとは思いますが、体感的に加速の良さは新型フィット4以上だと思いますし、トヨタ新型ヤリスクロス(Toyota New Yaris Cross)のハイブリッドよりもアクセルの踏み込み量も少なくて、加速のレスポンスも高めでした。
ある程度の速度域に達していくと、エンジンが始動してモーターと同時に駆動しているような感覚に切り替わりますが、エンジンの振動もシートには伝わらなかったですし、「エンジン音」も車内からだと割かし小さめでした。
新型ヴェゼルの運転席からの視界やサイドミラーの高さなど、もう少し踏み込んだ試乗は、以下の次のページにてチェック!