カーメディアがフルモデルチェンジ版・ホンダ新型ヴェゼルの”ガソリンモデル先行受注ほぼゼロ”と報道→その調査内容はあまりにも杜撰だった件

2021-05-10

改めてカーメディアの調査は参考にならないと感じた

さてさて、2021年4月23日に発売スタートしてから2週間以上が経過しているホンダのフルモデルチェンジ版・新型ヴェゼル(Honda New Vezel)ですが、既にこのモデルの先行受注も20,000台を突破しており、2021年5月8日時点での各グレードの納期は以下の通り。

◇e:HEV PLaY:2022年6月以降

◇e:HEV Z/e:HEV X/ガソリンG:2021年9月以降

「CX-ハリアー」「アウディ/ボルボっぽい」「ボディカラー名がマツダに似てる」など色々揶揄されてきたものの、実車はホンダ独自のデザイン言語とピュアEVクロスオーバーを想定したクリーンなデザイン言語にまとめられているため、改めて「やはりホンダの主要モデルは強い」と実感するばかり。

そんななか、このモデルに関する調査内容をまとめている国内カーメディアAUTOCAR JAPANの内容が何とも興味深く、改めて「自身で調査する」ことの重要性がわかる内容となっています。

早速その内容をチェックしていきましょう。


AUTOCAR JAPAN「ガソリンモデル先行受注ほぼゼロ」と大々的に報道

早速国内カーメディアAUTOCAR JAPANが報じている内容をチェックしていきましょう。

この記事の見出しにもある「【ガソリンモデル先行受注ほぼゼロ】新型ホンダ・ヴェゼル どんな層が購入?」の通り、AUTOCARはガソリン先行受注は「ほとんどない」と強調していますが、記事の中身を見てみると「筆者の自宅近くにあるホンダディーラーでヒアリングを実施した。」というもの。

つまり、このご時世SNSなどでも簡単に「購入・契約報告」なども調べられるにも関わらず、その情報を参考にすることなく、カーメディア筆者の自宅近くにあるホンダディーラーの先行受注数だけで「ガソリンモデル先行受注ほぼゼロ」と語っているわけですが、タイトルだけを見てしまうと「先行オーダー数約2万台に対して、ガソリンモデルはほとんどゼロなんだぁ」と思ってしまうのが普通(つまりはミスリード)。

しかしながら、そういった「先行受注ほぼゼロ」という見出しは普通に考えてあり得なく、営業車・フリート、レンタカーという法人向けの枠としても準備されているガソリンGが売れないというのは「全く調査できていない」と言っているようなもの。

新型ヴェゼルのガソリンモデルは売れている

実際のところ、(有難いことに)私のブログでも数多くの読者の方々が「新型ヴェゼル購入しました!」「注文してきました!」とわざわざコメントを送って頂き、発売前にコメント頂けた1,000名以上の方々のグレード内容をまとめた結果は以下の通り。

【新型ヴェゼル・人気グレード(2021年4月18日時点)】

1位:e:HEV Z(2WD/4WD)・・・612名

2位:e:HEV PLaY(2WDのみ)・・・230名

3位:e:HEV X(2WD/4WD)・・・103名

4位:ガソリンG(2WD/4WD)・・・74名

最も人気があるのはe:HEV Zで、その次がe:HEV PLaY, e:HEV X、そしてガソリンGとなりますが、最も注文数の少ないガソリンGでも7%以上存在するわけで、これでも”ほぼゼロ”と謳うのは無理があると思われます。

そう考えると、こうしたカーメディアの調査内容を100%信用することは難しく、自身でしっかりと調査した方が良いと感じたところ。

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