世界初!フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ランドクルーザー300をシャシダイに載せて評価してみた→カタログ公称値409馬力に対して実測値は?【動画有】

TNGA-F採用による200kgの軽量化と新エンジン搭載で、どこまで性能を発揮できる?

さてさて、2021年8月1日の発売前から何かと話題の絶えないトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)。

中東市場向けの初期ロット50台分に関しては、既に納車が進んでいる一方(しかも盛大なパーティー込)で、オマーン国ではトランスポーターが横転事故を起こし、積車していた7台の新型ランクル300が完全大破→廃車となる等、衝撃的な話題が続いています。

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そして今回は、おそらく世界初となるであろう新型ランドクルーザー300をシャシ台に載せて、カタログスペックに対してどれだけのパワーを発揮しているのかをチェック。

その評価の模様が海外YouTuberのEKanooRacingTVチャンネルにて公開されているので、早速チェックしていきましょう。


グレードは3.5リッターV6ツインターボ、公称値409馬力

こちらが実際にシャシダイに載せて性能評価を行う新型ランクル300。

こうして見るとかなりの迫力が、中東市場向けといえどダイナミックな純正エアロキットパーツはかなりカッコいい感じです。

ちなみにグレードは、中東市場向けとなる中間タイプVXRで、Dピラー付近には生誕70周年記念の”70th Anniversary”バッジが貼付されています。

そして最も気になるパワートレインですが、今回の評価モデルは排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力409hp/最大トルク650Nmを発揮。

トランスミッションは10速ATで、0-100km/hの加速時間は6.7秒と直線性はかなり高めと言えるでしょう。

中東市場向けではディーゼルの設定はなく、V6自然吸気をラインナップ

なお中東市場向けは、日本市場向けのように排気量3.3L V型6気筒ディーゼルターボエンジン+アドブルー(AdBlue)付はなく、排気量4.0L V型6気筒自然吸気エンジンをラインナップ。

中東市場向けの具体的な主要装備やエンジン、グレード構成、そして価格帯は以下の関連記事を参考にして頂けますと幸いです。

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早速V6ツインターボモデルで評価していこう

早速評価していくと、V6ツインターボエンジンのカタログ公称値が409hpに対し、1回目の実測値は370hpを記録(公称値に対して約10%低下)。

続いて2回目は、オクタン価を上げるためにVP Octaniumをタンクに補給したところ、実測値は377hpと+7hp向上していますね(公称値に対して約8%低下)。

どうしてカタログ公称値よりも実測値の方が低い?

ちなみに、カタログ公称値に対して実測値が下がるのには理由があり、カタログ公称値はエンジン単体でのスペックを示すことがほとんどで、そうなるとエンジン以外に装備されるトランスミッション等の細かいパーツ類も装着した場合のエンジンパワーが公称値よりも低くなることは周知の事実。

なお日本のJIS規格では、エンジンに補機類を装着した状態を定義していて、これはエンジンにラジエーターと冷却水の循環に関する装置や排気管(エキゾーストシステム)、エアクリーナーなどを装着した状態ということになり、その先に有るトランスミッションやドライブシャフト、ホイール等は装着されていない状態を指します。

そう考えると、先述のトランスミッションやドライブシャフト、ホイールといった損失分を考慮した数値が、実際に走らせた時のエンジン出力になるため、必ずしも実際に走らせた時のエンジン出力が、カタログ通りになるということはほぼほぼ無いんですね。

ただシャシダイでの評価において、カタログ値に対しての実測値が概ね10%低下するというのは、平均的な数値とのことで、新型ランクル300の今回の結果は妥当なものではないかと考えられます。

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ちなみにこちらは、車内からシャシダイでの出力評価を行うシーン。

センターインパネ上部には、12.3インチワイドディスプレイが搭載されていますが、新型ハリアー(New Harrier)/クラウン(New Crown)/ミライ(New MIRAI)同様に2画面固定の可能性が高そうですね。

 【EKanooRacing’s 2022 LC 300 Land Cruiser on the dyno】

日本市場向けとなる新型ランドクルーザー300のメーカーオプションと価格帯も公開!気になる続きは以下の次のページにてチェック!