ダイハツの現行モデル新たに「基準不適合」が発覚→近日中にリコールの可能性も?ジープ・グランドチェロキー/チェロキーなどが燃える恐れアリ?

ダイハツの現行3車種に新たに基準不適合が発覚!

2023年12月、ダイハツの全車種を対象とした大規模な不正問題が発覚してから6か月以上が経過しましたが、今回新たに国土交通省による基準適合性の検証結果が公表されました。

今回の基準適合性に関する確認試験などの技術的な検証の結果より、現在もラインナップされている販売車両3車種が「基準不適合」、既に生産を終了している7車種、更にエンジン等が道路運送車両法の基準に適合していることが公表されました。

これをもって、不正のあった全ての車種・エンジンに対する国土交通省による基準適合性の技術的な検証が完了したわけですが、まさかの現行モデル3車種が「基準不適合」となり、今後リコールを届け出する可能性もあるようです。


基準不適合車と基準適合車をそれぞれ見ていこう

今回、国土交通省が公表した「基準不適合車」と「基準適合車」は以下の通り。

[基準不適合車]

➀ダイハツ・グランマックストラック(小型商用)
型式:5BF-S403P, 5BF-S413P

②トヨタ・タウンエーストラック(小型商用)
型式:5BF-S403U, 5BF-S413U

③マツダ・ボンゴトラック(小型商用)
型式:5BF-S403F, 5BF-S413F


[基準適合車(エンジン)]

■ダイハツ・ミラトコット(軽乗用)
型式:DBA-LA550S, DBA-LA560S

■ブーン(小型乗用)
型式:DBA-M700S, DBA-M710S

■トヨタ・パッソ(小型乗用)
型式:DBA-M700A, DBA-M710A

■ダイハツ・キャスト(軽乗用)
型式:DBA-LA250S, DBA-LA260S

■トヨタ・ピクシスジョイ(軽乗用)
型式:DBA-LA250A, DBA-LA260A

■ダイハツ・ムーヴ(軽乗用)
型式:DBA-LA150S, DBA-LA160S

■スバル・ステラ(軽乗用)
型式:DBA-LA150F, DBA-LA160F

■1KR-FE原動機(現行生産エンジン)
搭載車種:ダイハツ・トール/トヨタ・ルーミー/スバル・ジャスティ

■1KR-FE原動機(生産終了エンジン)
搭載車種:ダイハツ・ブーン/トヨタ・パッソ

■EF原動機(生産終了エンジン)
搭載車種:ダイハツ・ミラ/ダイハツ・ムーヴ/ダイハツオプティ

■HD原動機(生産終了エンジン)
搭載車種:ダイハツ・アプローズ

基準不適合モデルは、グランマックストラックのベース車両と、そのOEMモデルの3車種ということに。

なお、今回の検査結果についてダイハツは、基準に適合しなかった3車種については、不正とは別の不具合として「後面衝突時における燃料漏れ防止の基準」における基準適合性に関する確認試験の中で、バッテリーの固定具が外れ、所定位置を保持できなくなるおそれがあるということが判明したと説明。

現時点で、本件に関係する事故情報は把握していないとのことですが、国土交通省の指導の下、すみやかに市場措置(リコール)の準備を進めていくと説明しています。

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