日産の新型フェアレディZは世界のデザインコンペ100点のスケッチから厳選された特別なモデルだった!誰もが一目で「Zだ!」と思えるデザインに【動画有】
新型フェアレディZは知れば知るほどに魅力的なモデルだった
さてさて、2021年8月18日に世界初公開されたビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, Z34)ですが、当初このモデルが発表されたときはフルモデルチェンジの400Z/Z35と言われていたものの、実際のところはプラットフォームは変更されず、法規制などの関係からビッグマイナーチェンジに留まったと言われています。
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とはいえ、V37スカイライン400R(V37 Skyline)にも採用されている排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、内外装デザインにおいてもフルモデルチェンジ級の変化を遂げた新型フェアレディZ。
おそらく今回発売されるモデルが、内燃機関エンジンを搭載した「最後のZ」になるともいわれていますし、私自身も購入を検討している一台です。
色々と知れば知るほど魅力的な一台ともいえる新型フェアレディZですが、実はこのモデルが誕生したきっかけが日産グローバル公式ホームページにて掲載されていたので、早速その中身をご紹介していきたいと思います。
新型フェアレディZは「手の届くリアルなスポーツカー」がコンセプト
今回発表された新型フェアレディZは、2020年にプロトタイプとしてデビューした際、日産CEOである内田誠 氏が「Zはいつの時代も手が届くスポーツカーであり、最高の体験を求めるドライバーが意のままに操ることができるスポーツカーです」と語ったことから始まりました。
見た目やパフォーマンスに反して、競合モデルを圧倒するだけのリーズナブルな価格帯を提供することが期待され、実際に北米市場向けの新型Zは、4万ドル(約440万円)から販売される?と噂されるほどですから、日本市場向けもかなり期待の持てる一台になりそう。
そしてこのご時世にノンハイブリッドモデル&6速MT(9速AT+パドルシフト付)を搭載するスポーツカーを販売する日産の前向きな姿勢にも驚かされ、多くのユーザーが「日産はただ売れるだけのクルマを作るメーカーじゃない」ということを教えてくれた一台ではないか?とも考えています。
そんな「手が届くスポーツカー」をコンセプトに開発が進められた新型フェアレディZですが、このモデルのデザインを担当したのが、エクステリアデザイナーの大越巨之さんと、インテリアデザイナーの山下卓也さん。
新型フェアレディZは100点ものグローバルデザインコンペから誕生した一台だった
大越巨之さんは、1997年に日産に入社した後、インフィニティQ60/QX80といったプレミアムブランドモデルに携わってきたとのことですが、一方の山下卓也さんは、日産グローバルデザインチームに着任して僅か4年の若き新鋭。
常識にとらわれない独自の発想と閃きで生み出されたのが新型フェアレディZになるわけですが、実はこのモデルのエクステリアデザインは、世界(日本、中国、アメリカ、イギリス)のデザインチームが参加したグローバルデザインコンペにて、合計約100点もの応募スケッチから選ばれた内の一つ。
一次選考にて選ばれた作品を3Dデータとしてまとめ、その後最終的に3つの作品を、実物大のクレイモデルとして作り上げ、それらのデザインを役員たちが吟味した結果、最終的に「日本チームが作成した作品」が選ばれたとのこと。
新型フェアレディZのデザインで最も苦労したポイントは?気になる続きは以下の次のページにてチェック!